カロッツェリアの新製品というとサイバーナビの話題が中心ですが、こちらも大注目です。
この「スマートフォンリンク・アプリケーションコントロール・メインユニット」、略してアプリ・ユニットは、欧米では「app Radio」として発売済みのモデルの日本仕様。ディスプレイ・オーディオとかディスプレイ・ユニットとも呼ばれていて、Lnkwithスマートフォンの画像を車載機器のディスプレイに表示でき、タッチパネルで操作できるユニットです。両モデルとも、モニターは7型ワイドで高精細なVGA。静電タッチパネルなので、iPhoneのピンチイン/ピンチアウトのような操作も可能です。
スマートフォンに入れたアプリを車載機のタッチパネルでコントロール可能 |
Androidスマホはミラーリングが可能 |
iPhone用のナビアプリは現在開発中 |
またLinkwithモードに対応していないアプリは、スマートフォンコントロールモードで使用可能。スマートフォンを操作すれば、それと同じ映像がアプリユニットの画面に表示されます。ただしiPhoneはYouTubeなど、映像が出力される仕様の一部のアプリに限られるようです。
この手のユニットはミラーリンクなど、さまざまな仕様があり、いくつか触ってみたことがありますが、スマホ・レベルの素早い動作にはほど遠いというのが実感でした。ところが、このアプリユニットは思いの外、動作がスムース。画面を指で横方向にフリックすれば、滑らかにメニューが切り替わるし、ナビアプリの地図のスクロールや拡大/縮小もイライラせずにできます。
また、このアプリ・ユニットには車載用GPSユニットと高精度クリスタル3Dジャイロを内蔵。GPSの電波を拾えないトンネルなどでも現在地を正確に把握でき、スマホのナビアプリの測位精度を大幅に向上できます。そのあたりは、実際に走って確認してみないとわかりませんが、車速パルスを取り込むこともできるので、スペック的にはAVナビと同等。一般的なスマホのナビアプリはもちろん、PNDよりも測位は正確なはずです。
さらにスマホの通信機能を使ってスマートループ渋滞情報の取得ができるし、スマホのナビアプリをバージョンアップすれば、簡単に最新地図に更新可能。こうなるとAVナビは要らなくなりますね。
実売価格はSPH-DA09が6万円前後、SPH-DA05が4万円前後になりそうとのこと。願わくは、DEH-P01クラスの機能とクオリティを持ち、ハイレゾ音源にも対応した、ワンランク上のアプリ・ユニットが欲しいところ。まぁ、それは来年以降に期待するとして、メモリーAVナビの強力なライバルになりそうなモデルです。発売は、両モデルとも5月下旬の予定。
・カロッツェリア
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