【大阪オートメッセ2011】ディナウディオがESOTAR2用ネットワークを参考出品

デンマークの名門スピーカー・メーカー、ディナウディオ。同社のカー用フラッグシップ・スピーカー「ESOTAR2」シリーズは、これまでクロスオーバーネットワークの設定は無かったが、大阪オートメッセのブースには、ESOTAR2用のパッシブ・クロスオーバーネットワークが参考出品されていた。(2011/2/15)



参考出品されていたのは「ESOTAR2 EX2-430」と「ESOTAR2 EX2-650」、そして「ESOTAR2 EX3-650」の3タイプ。「ESOTAR2 EX2-430」と「ESOTAR2 EX2-650」が2ウェイ用で、「ESOTAR2 EX3-650」が3ウェイ用だ。同じ2ウェイ用でも「ESOTAR2 EX2-430」と「ESOTAR2 EX2-650」では、役割が違う。「ESOTAR2 EX2-430」はトゥイーターのESOTAR2 110とミッドレンジのESOTAR2 430の帯域分割に使うもの、「ESOTAR2 EX2-650」は、トゥイーターのESOTAR2 110とウーファーのESOTAR2 650の帯域分割に使うもので、クロスオーバー周波数も違う。したがってESOTAR2 110とESOTAR2 650でフロント2ウェイ・システムを組む場合は「ESOTAR2 EX2-650」を使用する。「ESOTAR2 EX2-430」は、フロント3ウェイシステムを4chアンプ1台でならす時に便利。近接設置したESOTAR2 110とESOTAR2 430に使ってアンプ2ch分で駆動し、残り2ch分でウーファーのESOTAR2 650を鳴らすという具合だ。当然、ミッドレンジのハイパスとウーファーのローパスを行うフィルターが別途必要だが、パワーアンプがハイパス&ローパス・クロスオーバー内蔵で、600〜800Hzあたりにクロスオーバー周波数を設定できるタイプであれば、4chアンプ1台でフロント3ウェイシステムを構築できる。

下の4つがセットで3ウェイ用のESOTAR2 EX3-650

「ESOTAR2 EX3-650」は、片チャンネル2ボックス構成。パワーアンプからの出力をウーファー用のボックスに接続し、まずはウーファーのローパスとミッドレンジ&トゥイーター用のハイパスをかける。ウーファー用にローパスをかけた信号はそのままウーファーに接続し、ハイパスをかけた信号はもう1台のボックスに接続。そこでさらにミッドレンジ用のローパスとトゥイーターのハイパスをかけ、ミッドレンジはバンドパスになるというわけだ。クロスオーバー周波数は、ウーファーのESOTAR2 650とミッドレンジのESOTAR2 430間が650Hz、ESOTAR2 430とトゥイーターのESOTAR2 110間が3kHz。カットオフスロープは、おおかた-12dB/octだが、ミッドレンジのローパスフィルターのみが-6dB/oct。つまりESOTAR2 110とESOTAR2 430間のクロスオーバーは、ハイパス3kHz・-12dB/oct、ローパス3kHz・-6dB/octの非対称スロープになるわけだ。発売は今春を予定。価格は未定だが、ESOTAR2をパッシブ・クロスオーバーネットワーク使用のシンプルなシステムで鳴らしたい人には朗報だ。

【関連リンク】
ディナウディオ・ジャパン・オートモーティヴ