今日は試聴日ではなかったんですが、散歩がてら用賀のステレオサウンドへ出かけてきました。天気が良かったので、30分くらい歩いて(笑)。なにの試聴かというと、オーディオテクニカの車載ハイレゾ・メディアプレーヤー、AT-HRP5です。
この製品は前回の試聴でも聴いていました。が、どうやら量産前のテスト機だったらしく、どうにか音は出たんですがすんなりは出ず、設定を変えると「再生できるファイルがありません」とコーションが出っぱなしで無限ループにはまり込んだり、本来の接続とは別の設定にすると音が出たり、別売の外部D/Aコンバーターを間に入れないとDSPから音が出なかったり「大丈夫?」という部分がありました。それをオーディオテクニカの担当者に伝えたら、今日新品に入れ替えたとの連絡が入り、確認のため行ってきたわけです。
音自体は前回でもとっても良くダイヤトーンのスピーカーからかなりのクオリティの音が出ていました。パワーアンプはザプコで、ディスプレイはケンウッド彩速ナビのHDMIを使いました。以前、RCAでつながないと音も出てこない状態で、メニューはけっこうにじんでいたんですが、やはりHDMIはクリアですね。これが本来の姿です。
ファイルの読み込みもかなりスムース。以前のものは曲が表示されるまでかなりの時間を要しましたが、新品はUSBを差し込むとちょっとの間で曲が表示されます。そして曲を選べばすぐに再生。カーナビの画面に曲名等が表示されると、ついついタッチパネルを触ってしまいそうになりますが(笑)リモコンを使ってスムースに操作できます。
音に関しては、ちょっとハイ上がり気味かな? と思う部分もあり、設定でデジタルスルーを切り替えると明らかによりハイ上がりになる傾向があるのと、やはりデジタルスルーを切り替えた時になぜか音量がマックスになってびっくりしたこともありましたが、そこに気をつければ、使いやすいもの。
30万円とか50万円とか80万円とかするDAPよりもリーズナブルだし、カーナビの画面に表示できるので、HD画面かつHDMIなら表示も大きくきれい。車載専用ならではの良さがあります。純正システムをベースにDSPをつないでグレードアップを図るなら、これをDSPにつなげばいいわけで、今後は純正システムにHDMIが付いているかが重要になりそうな気配。純正ナビでもHDMI付きは増えているようだし、オプションのケーブルを用意しているメーカーもあるので、クルマを購入する際はHDMIが接続できるかを確認しておきましょう。