【東京モーターショー2011】トヨタのスマホ連携システム

各社が出展していたスマートフォン連携システムの中で、もっとも進化していたのがトヨタのシステムだろう。

トヨタのスマホ連携システムのプロトタイプ
このシステムはプロトタイプで、実用化はまだまだ先になりそうだが、車載端末はディスプレイのみ。このディスプレイとスマートフォンをWiFiで接続し、スマホと同じ画面を車載端末に映し出す。そして、スマホのアプリの操作を車載端末でできる。以前、これに似たようなシステムを、どこかのメーカーがCEATECかなにかのイベントに展示していたが、そのとき触ってみた印象だと、操作に対する反応が遅すぎて、とても使えるレベルではなかった。ところが、今回のトヨタのシステムは、サクサクとはいわないまでも、十分に使えるレベルだ。

非接続充電システムが便利
この方式ならば、スマホにアプリを追加することで、機能はいくらでも増やせるし、サーバーを活用することで、情報も無限に取り込める。カーナビなどクルマ系の機能&情報のみならず、ソーシャルメディア、スマートグリッド…さまざまな情報の活用が可能になる。「簡単」を重視しているのもうれしい点。センターコンソールに見立てたディスプレイには、非接触の充電装置を組み込んでいて、そこにスマートフォンを置くだけで、面倒な配線等をしなくても、充電&通信ができてしまう。こんなシステムが純正で標準化されたら、今後、市販ナビは…とも考えてしまうが、アプリ側で個性を出せるようにもなるので、逆にやりやすくなるのかも。