オーディソンのブランド名で質の高いカーオーディオ機器を提供しているイタリア・エレットロメディア社のもう一つのブランドがハーツ。この夏、ミドル・グレードのスピーカー、ハイエナジー・シリーズをフルモデルチェンジしたばかりだが、追加モデルが登場した。
HSK 165XL.4(57,750円)というセパレート2ウェイシステムで、夏に登場したHSK 165.4(38,850円)よりもワンランク上のグレード。ダンプメッシュファイバーのウーファー振動板こそハイエナジーシリーズと同じだが、大型マグネットを採用した磁気回路をはじめとした技術は、上級のMille(ミレ)シリーズのML165のノウハウを使ったもの。また振動板もファイバーの繊維が他のハイエナジーシリーズの2倍近い本数で、強度を大幅に向上。それでいながら、ML165の振動板よりも軽く仕上がっている。センターキャップはハーツ・スピーカーの特徴である逆円錐型だ。
トゥイーターはハウジングの外形が48ミリに大型化。そのおかげで、HSK 165.4で3.2kHzだったウーファー/トゥイーター間のクロスオーバー周波数は、2.5kHzまで下がり、トゥイーターがより広い周波数を受け持つようになった。カットオフスロープは、ハイパス/ローパスとも−12dB/octの設計だ。またサイズだけではなく、リニアリティ、音場の広がり、音楽性など、多くの面で、ミレ・シリーズのトゥイーター、ML280に近いものだという。
出力音圧レベルは93dBと高く、全帯域にわたって従来モデルより約2dB、音圧が向上。それでいて、価格は6万円以内とリーズナブル。国産上級モデル並みの予算で手に入れられるのがありがたい。
【仕様】
●再生周波数帯域:40Hz~22kHz●定格入力:150W●入力インピ ーダンス:4Ω●出力音圧レベル:93.5dB●取付口径サイズ:146ミリ●取付奥行サイズ:75ミリ
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11/11/2009
Ishida Isao