ケンウッドがEISAのヘッドユニット部門最優秀賞を受賞

ケンウッドがEISA(European Imaging and Sound Association=欧州映像・音響協会)アワードの2019-2020年度表彰で、車載用ヘッドユニット部門(インカーヘッドユニットアワード)の年間最優秀賞を受賞したそうです。パチパチパチ。


EISAはヨーロッパのエレクトロニクス分野において、もっとも権威のある製品賞のひとつ。そこで年間最優秀賞を取ったのですから大したものです。受賞したのはDMX8019DABSというAVマルチメディアレシーバー。日本では売られていない海外モデルです。

このモデルは、いわゆるディスプレイオーディオで、2DINサイズのボディに7型ワイドディスプレイを搭載し、スマートフォンとの連携に特化したメカレスモデルです。つまり、DVD/CDドライブは無し。カーナビもありません。割り切った設計ですね。

ただし、iPhoneとの親和性が優れていて、ワイヤレスでiPhoneの機能をコントロールできるWireless CarPlayに対応。本体のディスプレイでタッチパネル操作ができるし、iPhoneの音声認識機能=Siriも使えます。もちろん音楽再生もできるし、マップを使えるのでナビゲーションもできます。しかもハンズフリーで操作可能。欧州各国で採用されているデジタルラジオ規格に対応するDAB+チューナーも搭載しているし、ストリーミングサービスのSpotifyにも対応しています。

日本国内でいうと、たぶんDDX6190BTというモデルが近いのですが、こちらはDVD/CDドライブを内蔵している代わりに、Apple CarPlayには対応していません。という意味では、今は生産完了となって後継機が出ていないDPV-7000のほうが近いかもしれません。こちらはスマホの接続は優先ですが、Apple CarPlayにもAndroid Autoにも対応していましたから。しかもハイレゾ再生ができるし、地デジチューナーも内蔵。DVDドライブも搭載しています。

欲をいえば、DPV-7000のスマホ接続がワイヤレスになるのが理想的ですが、DMX8019DABSは、Androidミラーリングにも対応しているし、DSPを使った機能も搭載。音楽やさまざまな情報のハブとして最適なモデルで、ヘッドユニットアワード受賞にふさわしいと言えるでしょう。