カロッツェリアのスピーカー「Vシリーズ」がリニューアル

カロッツェリア・カスタムフィット(トレードイン)スピーカーの最上位機「Vシリーズ」がモデルチェンジした。

カロッツェリア・カスタムフィットスピーカーの上位モデルTS-V172A
ウーファーの振動板はカーボンファイバー+紙の2層式
新しいVシリーズは、まったくの新設計。従来のVシリーズの振動板(ウーファー)は発泡PPのフォームをテクノーラとガラスクロスでサンドウィッチしたIMXファイバー・コーンだったが、TS-V172A(63,000円)の17cmウーファーはカロッツェリアの最上級スピーカー「RSシリーズ」と同じカーボンファイバー・コーンを採用。トゥイーターも、従来のチタン・ドームからRSシリーズと同じチタン製デュアルアークリングダイアフラムに変更。口径こそ、2.5cmとひと回り小さいが、TS-T10RSに似た雰囲気だ。
トゥイーターは25mm口径のデュアルアークリング・タイプ
ウーファーのフレームも新設計。無共振化を徹底するべく、RSスピーカーで開発した6本V字リブ構造を採用。フレーム全体で不要な共振を分散するため、音の立ち上がりが素早く、濁りのない音を再生できる。要するに、従来のVシリーズが、中級スピーカーのPRSシリーズをカスタムフィット化したような設計なのに対して、新しいVシリーズは最上級のRSスピーカーで開発した技術をふんだんに盛り込んだというわけ。それでいて、価格は63,000円と同じなのだから、お買い得といえるだろう。
同社の最上級スピーカー、RSシリーズ同様の6本V字リブ構造のアルミダイキャストフレーム
付属ネットワークはバイアンプ接続に対応
システムは17cmウーファー+2.5cmトゥイーター+クロスオーバーネットワークのセパレート2ウェイ構成で、付属ネットワークはバイアンプ接続に対応。カーナビの内蔵4chアンプでフロント2ウェイスピーカーのマルチアンプ駆動ができる。サイバーナビのようにタイムアライメント機能を搭載していれば、内蔵アンプを使ってトゥイーターとウーファーを個々にタイムアライメント調整できるので、システム構成と調整次第で、より明確な音像定位と理想的なステレオ音場を得ることも可能だ。

63,000円の価格は、ダイヤトーンのDS-G20と同じ。強力なライバルになりそうな気配だ。

【主な仕様】
●瞬間最大入力:150W●定格入力:40W●再生周波数帯域:32〜48,000Hz●出力音圧レベル:89dB●インピーダンス:4Ω


カロッツェリア