ヘリックスから本格パワードサブウーファー登場

簡単な取付けで、本格的な低音を再生できるパワードサブウーファーが、ドイツのヘリックスから登場した。(2011/3/26)

ヘリックスのベーシック・グレード「Blueシリーズ」のパワードサブウーファーで、ラインナップは20cmユニット搭載のB8DSP(50,400円)と30cmユニット搭載のB12DSP(60,900円)の2機種。スピーカーはPP(ポリプロピレン)振動板を採用した1ΩDVC(ダブルボイスコイル)で、内蔵アンプは2機種とも定格出力150W、最大出力300Wだ。エンクロージャーはバスレフ式で、リアシートの裏にもおさまりやすいように、エンクロージャー背面は斜めにカットされている。

最大の特徴は、56ビット/48kHzのDSPを搭載していること。そのおかげで、細かい調整ができる。ローパスフィルターのカットオフ周波数は50〜120Hzの範囲で設定でき、カットオフ周波数は-12dB/octと-24dB/octの2通りから選択可能。さらに0〜360度の範囲で位相をコントロールできるし、サウンドモードをSQ(サウンド・クオリティ)とSPLの2通りに切換えられる。SQモードはフラットで広帯域な低音再生を可能にする音質優先のモードで、SPLモードは60〜70Hzの周波数の音圧を持ち上げる、音圧優先のモードだ。

入力はRCAだが、別売のハイレベル入力用コネクター・PP-SC0.5(2,100円)を用意すれば、純正システムなど、RCAのライン出力のないデッキでも、スピーカー出力を利用して接続可能。手軽に低音を増強できるパワードサブウーファーは、サウンドのレベルアップには有効だが、設置位置や調整は意外とシビアで、フロントスピーカーの音とサブウーファーの低音がばらばらに聞こえたり、低音が遅れて聞こえたりと、気持ち悪い音になってしまうこともある。その点、ヘリックスのBlueシリーズ・サブウーファーなら、位相調整をうまく活用することで、フロントスピーカーとサブウーファーのつながりがいい、快適なサウンドを実現できる可能性は高い。

B8DSP

B12DSP

【主な仕様】

■B8DSP
●スピーカー口径:20センチ●最大出力:300W●定格出力:150W●エンクロージャー形式:バスレフ●周波数特性:40〜120Hz ●入力感度(ロー/ハイ):0.2〜4V/0.5〜10V●電源電圧:DC14.4V(10.8〜15.6V)●ヒューズ:20A×1●サイズ:幅380×高さ270×奥行315mm●重さ:11.7キログラム

■B12DSP
●スピーカー口径:30センチ●最大出力:300W●定格出力:150W●エンクロージャー形式:バスレフ●周波数特性:30〜120Hz ●入力感度(ロー/ハイ):0.2〜4V/0.5〜10V●電源電圧:DC14.4V(10.8〜15.6V)●ヒューズ:20A×1●サイズ:幅470×高さ380×奥行380mm●重さ:19.2キログラム

【関連リンク】
エムズライン


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