ほぼ全シリーズ3ウェイ化に対応。イートンの新スピーカー

今や世界を見渡しても数が少なくなったスピーカーユニットの製造メーカーのひとつである、ドイツのイートン。そのスピーカー・ラインアップが大幅にリニューアルした。


MGSシリーズに次ぐハイグレードモデルがMASシリーズ

まずMASシリーズ。フラッグシップ・スピーカーのMGSシリーズに次ぐハイグレード・スピーカーで、従来のアドベンチャーの後継となるシリーズだ。
MAS-160
ラインアップはパッシブ・クロスオーバー・ネットワーク付属の16cmセパレート2ウェイ・システムのMAS-160(180,000円/税別)と、ネットワーク無しのMAS-160 Type M(160,000円/税別)。ほかにMAS-160 Type MやMAS-160に追加して3ウェイ化を図るための8cmミッドレンジ、MAS-80(70,000円/税別)や、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークの単品(25,000円/税別・4個1組)も用意されている。

トゥイーターはケロナイト・マグネシウムドーム、ウーファーはイートンが特許を持つブラック・ヘキサコーンと、フラッグシップ・モデルのMGSシリーズ同様の素材を使用。その上でウーファーの取付奥行きを従来のアドベンチャー・シリーズ同様の53mmに抑え、取り付け性にも考慮している。

クロスオーバー・ネットワークは、トゥイーター用のハイパス・フィルターとウーファー用のローパス・フィルターが別体となりバイアンプ接続に対応したほか、音質を重視した高級コイルやフィルムコンデンサー等を採用。付属ネットワークを使用し、トゥイーターとウーファー個別にタイムアライメントを調整するという使い方もできる。
MASシリーズ用の8cmミッドレンジ、MAS-80
8cmミッドレンジの振動板は、ウーファーと同じブラック・ヘキサコーンで、強力なネオジウムマグネットとアルミダイキャスト・フレームを採用。埋め込みサイズは0.5〜0.9リットルの小容量エンクロージャーでポテンシャルを発揮する。

RSRシリーズはイートンの新しい中核モデル

RSRシリーズは、RSEシリーズとPROシリーズの間の価格帯に位置する、イートンの中核シリーズ。こちらもパッシブ・クロスオーバー・ネットワーク付属の16cmセパレート2ウェイ・システム、RSR-160(80,000円/税別)とネットワークを省いたRSR-160 Type M(70,000円/税別)、そして3ウェイ化を図るための8cmミッドレンジ、RSR-80(42,000円/税別)をラインアップする。
RSR-160
RSRシリーズはトゥイーターがシルクドーム型で、ウーファーは硬質クローズドセル発泡体を表と裏からカーボン繊維で挟み込んだ新開発のCRCサンドウィッチ・コーン。8cmミッドレンジはCRCペーパーコーンを採用している。

また、今回はモデルチェンジしていないRSEシリーズやPOWシリーズのセパレート2ウェイ・システムを3ウェイ化するための8cmミッドレンジも用意。
RSE-80
PRW-80
RSEシリーズ用がRSE-80(55,000円/税別)、POWシリーズ用がPRW-80(30,000円/税別)だ。さらにマルチアンプ・システムにしなくてもMAS/RSE/RSR/PRO/POWの各シリーズを3ウェイ化できる単品の3ウェイ・パッシブ・クロスオーバー・ネットワーク、MRX-3W(25,000円/税別・4個1組)もある。ベーシック・スピーカーのPAXシリーズ以外は、すべて3ウェイ化できるのも、今回のモデルチェンジの特徴だ。
3ウェイ・ネットワークも単品で販売

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