昨年登場したDIATONE SOUND.NAVIが、音の良さで評判になって以降、各社のカーナビもこぞって「音質」をアピールしている。この手のカーナビは、純正スピーカーのままでも、それなりに良い音で音楽を楽しめるわけだが、スピーカーも市販品に交換することで、カーナビの高音質をよりいっそう引き出すことができる。そのためには、いくらくらいの予算が必要? というところをカーオーディオ専門店に聞いてみた。
DIATONE SOUND.NAVIの最新モデル、NR-MZ80シリーズを使用したセットメニューを用意しているのが茨城・守谷市の
サウンドステーション・クァンタムだ。メニューは純正または既存のスピーカーを使い、専門店ならではの綿密な調整を施すエントリーパッケージから、スピーカーをDS-G50(150,000円)のネットワークレス限定モデル、DS-G50NLに替え、カスタムインストールを施すプランまで5パターン。エントリーパッケージは、ナビ(NR-MZ80PREMI)込みで268,000円。NR-MZ80PREMIは20〜21万円だったNR-MZ60PREMIの約3万円高というから、取付けと専門店ならではのスペシャルチューニングで3〜4万円という計算だ。それで、取付けるだけの量販店とはまったく異なるいい音で音楽が楽しめるのだから、満足度は高いと思う。各プランの詳細は、
こちらで確認のこと。
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クァンタムではDIATONE SOUND.NAVI中心のセットメニューを用意 |
またダイヤトーン以外のナビを選ぶ人には、
ウェルカムプランを用意。5万円台のスピーカーとドアのデッドニング処理、専用設計のインナーバッフル、取付け工賃込みで、10万円で提供している。スピーカーはオーディソン、イートン、ロックフォードなど5機種から、お好きなものを選択可能だ。また「最近は、新しくなったカロッツェリアVシリーズのTS-V172A(63,000円)が人気」とのことで、通常のウェルカムプランの1万円高の11万円で提供。「車種によってはパイオニアが用意しているメタルバッフル(防振材付き)とのセットで対応可能なので、11万円なら安いかもしれません」とのことだ。カーナビは調整機能のきめ細かさから、ダイヤトーンもしくはカロッツェリアのサイバーナビをおすすめしている。
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カロッツェリアTS-V172A |
都内大田区の
グランドノートも、同店を初めて利用する国産車オーナーのために、2種類のセットメニューを用意している。この2つのプランは両方とも、グランドノート・オリジナルのプレミアム・インナーバッフルを使用したもので「当店、独自の仕上がりを感じていただけるメニューになっています」とのこと。セット価格100,000円のシステム1は、スピーカーをフォーカルPS165(33,600円)またはDDL-FT17S(37,800円)の2種類から選択でき、これにプレミアム・インナーバッフル、ライトチューニング、ケーブルパーツ、取付け配線セッティング工賃まですべて込み込みの内容だ。
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フォーカルPS165 |
システム2はスピーカーがダイヤトーンDS-G20またはカロッツェリアTS-V172A(共に63,000円)から選べて、バッフルは同店オリジナルのプレミアム・インナーバッフルを使用。チューニングはスタンダードタイプにアップグレードしている。もちろんケーブルパーツや取付け配線セッティング工賃も込み。これでセット価格200,000円だ。おすすめのカーナビはダイヤトーン、カロッツェリア・サイバーナビ、アルパインBIG X、ケンウッド彩速ナビなどタイムアライメント付きのもの。「すべてバイアンプ対応可能なスピーカーですので、タイムアライメント付きナビなら、より本格的なセットアップが可能です」とのことだ。
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ダイヤトーンDS-G20 |
続いて名古屋近郊、あま市の
コルトレーンは、超コストパフォーマンスに優れたプランを提案してくれた。それが、カロッツェリアTS-C1720A(29,400円)をインナーバッフル使用で取付けるプラン。スピーカー&インナーバッフルの商品代金、取付け工賃、税込みで54,800円で提供してくれる。「TS-C1720Aは3万円を切るロープライスながら反応が良くワイドレンジで、高分解能な再生音を実現し、その実力は5〜6万円クラスの製品にもまったくひけをとりません」とのこと。そのポテンシャルを引き出すために、取付けにはカロッツェリアのメタルインナーバッフルを使用。これで54,800円なら、ものすごくリーズナブルだ。
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カロッツェリアTS-C1720A |
大分・中津市の
ボルツは、コアキシャルタイプまたはフルレンジのスピーカーなら、メーカーが用意している車種専用のインナーバッフルを使って、取付け工賃8,000円で作業を行ってくれる。つまりスピーカー代金+インナーバッフル代金+取付け工賃(8,000円)でOKということ。選ぶスピーカーにもよるが、総額25,000〜50,000円の間でスピーカーをアップグレードでき、予算に応じた対応をしてくれる。カーナビはDIATONE SOUND.NAVIのプレミアムモデルがおすすめとのこと。また2DIN機が付かないクルマの場合は、カロッツェリアDEH-P01+ポータブルナビの組み合わせをおすすめしている。
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ボルツのおすすめナビはDIATONE SOUND.NAVIのプレミモデル |
最後に金沢の
サウンドステーション・アンティフォン。ちょうど、ディーラーオプションのナビをDIATONE SOUND.NAVIのプレミモデルに変えるのと同時に、カロッツェリアのTS-V172A(63,000円)とパワードサブウーファーのTS-WH1000A(52,500円)を装着する作業を行っている最中とのことだ。予算は、カーナビ+スピーカー+サブウーファー+取付け工賃+部材等すべて込み込みで398,000円。カーナビが約20万円とすれば、取付け工賃+部材等で約8万円程度。十分にリーズナブルな金額といえる。
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カロッツェリアのパワードサブウーファー、TS-WH1000A |
またアンティフォンでも、先に登場したクァンタム同様、
ウェルカムプランを提供中。5万円台のスピーカーとドアのデッドニング処理、専用設計のインナーバッフル、取付け工賃込みで、10万円で行ってくれる。組み合わせるカーナビはDIATONEやカロッツェリア・サイバーナビなどタイムアライメント機能を持ったタイプがおすすめ。カロッツェリアのフラッグシップ・カーオーディオ、Xシリーズをはじめとしたサウンド・チューニングに関しては、全国でも屈指のワザを持つアンティフォン松居さんだけに、同じ機材を搭載したクルマでも、量販店等での取付けとはひと味もふた味も違う快適な音楽空間を提供してくれるはずだ。
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音の良さで選ぶならカロッツリア・サイバーナビも候補のひとつ |
このように、お店によって違いはあるが、スピーカーのグレードアップは、思ったよりもリーズナブルにできるという印象。音が良いカーナビのポテンシャルを活かすなら、ぜひスピーカーのグレードアップも同時に考えたい。