DIATONE SOUND.NAVI第2章「NR-MZ80シリーズ」発進!

マツダなどの純正ナビとしてひっそり採用されていたので気になっていた人もいるかもしれないが、音の良さで定評のあるDIATONE SOUND.NAVIが第二世代に進化し、さらに高音質を手に入れた。


第二世代のDIATONE SOUND.NAVIは「NR-MZ80」シリーズ。従来のNR-MZ60同様、上位モデルのNR-MZ80PREMIとスタンダードモデルのNR-MZ80の2機種体制で、PREMIモデルはイコライザーの調整を、よりきめ細かくできる。NR-MZ60同様オープン価格だが、スタンダードモデルはNR-MZ60と同等の予定。PREMIモデルに関しては、NR-MZ60PREMIよりも4〜5万円高くなりそうだ。発売開始は9月4日を予定している。

このNR-MZ80シリーズは、測定や分析、試聴を繰り返して、パーツ選択を位置から見直し、ベースのサウンドクオリティを大幅に高めたほか、従来の40bitタイプからから64bit演算コアDSPに変えたのが大きく進化した部分だ。その採用により、これまではダイヤトーンのフラッグシップ機、DA-PX1にしか搭載していなかったアジャスタブルFIR方式のイコライザー&クロスオーバーで調整できるようになった。
NR-MZ80
NR-MZ80PREMI
そのおかげで、イコライザー等の調整を行ったあとでも、音質劣化はほとんど無し。従来のNR-MZ60シリーズでは、イコライザー無しのフラットな状態と、イコライザーを入れた状態とで聴き比べると、多少なりとも情報量が減るなどの音質劣化が感じられたが、NR-MZ80シリーズでは、イコライザーを使って調整しても、イコライザー無しの状態と変わらない情報量とクオリティを維持できる。

D/AコンバーターはNR-MZ60シリーズと同じバーブラウンの32bitタイプ。D/Aコンバーター直近にマスタークロックを配置し、DA-PX1で培ったピュアデジタルアイソレーターによって、ジッターやデジタルノイズを効果的に除去。音楽ソースが持つ音を忠実に再現する。電源も、2個のD/Aコンバーターに対して、4個の独立電源を配置するなど、贅沢な設計。クリーンな電源を供給することで、情報量豊かなサウンドを実現する。

映像&ナビ機能もブラッシュアップ。映像面では、三菱の液晶TVで培った高画質技術「REAL」を投入。NCM(ナチュラル・カラー・マトリクス)というカラーマネジメント技術で、とくに赤の再現性を高めた自然でつややかな色再現を実現しているし、超解像技術で映像を高密度に再現。ダイナミック・ガンマ補正で黒つぶれや白とびを抑え、見た目のコントラスト感を向上させている。

ナビ機能では、スマートフォンアプリのNaviConに対応したのがニュース。スマートフォンで検索した地点を簡単な操作でナビに送信に、目的地設定〜ルート探索ができるようになった。AndroidとiPhoneの両方に対応。目的地だけではなく経由地を4件まで設定できるのも、ほかのNaviCon対応ナビに無い特徴だ。

HDMI端子を備えているのは従来どおり。三菱ではブルーレイプレーヤー・BD-P100(105,000円)を販売しており、これとNR-MZ80シリーズをHDMI接続することで、24bit音声のブルーレイディスクやBDM(ブルーレイディスクミュージック)を高音質で再生できる。

従来のNR-MZ60シリーズでも、十分すぎる高音質だが、さらにワンランク上のサウンドクオリティを身につけたNR-MZ80シリーズ。音が良いカーナビが欲しい人だけではなく、オーディオのクオリティアップを考えている人にも薦めたいモデルだ。


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