フォーカルの主力スピーカーがネットワークレスで登場

6月中旬に発売され、すでに品薄状態という人気のカロッツェリアDEH-P01やDEH-P940をはじめ、クラリオンDRZ9255、アルパインF#1Status、カロッツェリアX……日本には手軽なものからハイエンド機まで、マルチアンプシステムを構築できるヘッドユニットが充実している。そんな機器をヘッドユニットに使用したら、スピーカーに付属しているパッシブ・クロスオーバーネットワークは無駄になってしまう……

そんな日本の市場を考慮して、フランスを代表するスピーカーメーカー「フォーカル」は、日本の輸入代理店「アルファ」と共同で、パッシブ・クロスオーバーを省略して価格を下げたハイコストパフォーマンス・モデル「J-Active」を、K2Powerシリーズの上級スピーカー「KRX」に設定したが、好評につき、主力スピーカーの「KR」シリーズにも設定。パッシブ・クロスオーバーネットワークを無駄にせず、手頃なコストでマルチアンプシステムを構築できるようになった。
165KR

このK2Power「KR」シリーズは、昨年のモデルチェンジでトゥイーターの振動板をそれまでのチタンから、ウーファーと同じケブラーに変更。これにより、トゥイーター単体の音質自体が滑らかで自然になったほか、ウーファーとの音色のつながりもスムーズになった。今回のJ-Activeなら、アクティブクロスオーバーネットワークを使って、手軽にクロスオーバーポイントやスロープを調整し、よりいい音にコントロールできる可能性もある。上記のようなマルチアンプシステムを構築できるヘッドユニットの使用を前提にスピーカーのグレードアップを考えている人には、懐に優しいスピーカーだ。

ラインアップは、10cmセパレート2ウェイの100KRS J-Active(52,500円)、13cmセパレート2ウェイの130KR J-Active(57,750円)、16.5cmセパレート2ウェイの165KR J-Active(61,950円)、2Ω仕様の16.5cmセパレート2ウェイスピーカー、165KR2 J-Active(74,550円)の4種類。またKR/KRXとも、ユニット単体での販売を行う。それぞれの仕様は以下の通り。

■100KRS J-Active●スピーカー構成:10cmミッドウーファー(4K Slim)+25mmトゥイーター(TNK)●再生周波数帯域:120〜20,000kHz●出力音圧レベル:90.0dB(2.8V/1m)●取付口径(4K Slim):93mm●取付奥行(4K Slim):39mm●推奨クロスオーバー周波数3.5kHz
■130KR J-Active●スピーカー構成:13cmミッドウーファー(5KR)+25mmトゥイーター(TNK)●再生周波数帯域:70〜20,000kHz●出力音圧レベル:90.0dB(2.8V/1m)●取付口径(5KR):115mm●取付奥行(5KR):61mm●推奨クロスオーバー周波数3.5kHz
■165KR J-Active●スピーカー構成:13cmミッドウーファー(6KR)+25mmトゥイーター(TNK)●再生周波数帯域:60〜20,000kHz●出力音圧レベル:91.0dB(2.8V/1m)●取付口径(6KR):142mm●取付奥行(6KR):71mm●推奨クロスオーバー周波数3.8kHz
■165KR2 J-Active●スピーカー構成:13cmミッドウーファー(6KR2)+25mmトゥイーター(TNK)●再生周波数帯域:700〜20,000kHz●出力音圧レベル:93.0dB(2.8V/1m)●取付口径(6KR2):142mm●取付奥行(6KR2):73mm●推奨クロスオーバー周波数4.0kHz