竹のコーンを採用した弦楽器専用スピーカーが登場

ウッドコーン・スピーカーは、かつては車載用のユニットとしても発売され、いまでもホーム用が存在して一定のファンを獲得しているようですが、今度は竹のスピーカーコーンを使用した、ホーム用のスピーカーです。


チヨダ工業が産業技術総合研究所との共同研究で開発したもので、竹が持つ高剛性・高内部損失という特徴を最大限活かしたコーンを使用。弦を弾くリアルな音まで再現するため、弦楽器専用スピーカーとして本格販売をスタートしました。

チヨダ工業は、創業以来取り組んできた金属プレスの技術力が認められて、2013年から産業技術研究所と共同で、木質流動成形の研究を進めてきたのですが、竹の変形のしにくさと響きにくさに着目して、竹のコーンを使用したスピーカーを試作したところ、音質が非常に好ましかったことから、本格的な製品化に取り組むことにしたのだとか。

製品は「Vuillaune Hommage(ヴィヨーム・オマージュ)」と名付けられ、スピーカーのみの価格は220,000円(ペア/税別)。またCDレシーバーと高音質スピーカーケーブル、電源ケーブル、インシュレーターがセットになったものも用意され、こちらは320,000円(税別)。CDレシーバーには九州のオーディオショップ、吉田苑によるチューニングが施されているそうです。

ユニットのサイズは明記されていませんが、スピーカー本体のサイズが幅128×高さ320×奥行247mmというから、たぶん8cm口径ほどでしょうか。ミッドレンジとして使えそうなので、ぜひユニット単体でも販売してもらいたいものです。販売は、今のところ愛知・みよしのCAR-DENと長野・信濃町の長野オーディオラボ、愛知・春日井のアリアCDのみ。CAR-DENと長野オーディオラボでは視聴もできるそうなので、興味のある方は行ってみてください。