クラリオン・ハイクラスAVナビの最新モデル

クラリオンがAVナビのフラッグシップモデル「CRASVIA(クラスヴィア)」NX809(294,000円)を発表。6月初旬から発売する。



7型VGAディスプレイ搭載の2DIN一体HDDナビで、フルセグの地上デジタルチューナー、DVD/CDプレーヤー、ブルートゥースを内蔵。これを活用して、ブルートゥース携帯電話をお持ちの人なら、日立製作所が提供する交通情報提供サービスをリアルタイムに取得できるのが、新しいクラスヴィアの最大のウリだ。

その交通情報提供サービスは、タクシーの実走行データをプローブ情報として収集し、VICSセンターやクラリオンナビユーザーからの情報を統合して、高精度&広範囲な交通情報をカーナビに提供するというもの。タクシーからは、無線を通じて、3秒周期で車両の位置や帰国等のプローブ情報を収集し、高速処理して5分間隔で鮮度の高い情報を提供する。プローブカーとして活用しているタクシーは約数千台で、当初は東京23区内に限定されるが、情報を提供する範囲を順次拡大していく予定だ。

今いる場所の近所にあるグルメ/観光スポットなどの写真を画面下に表示して、簡単に情報を見たり目的地に設定したりできるピクチャービューは従来モデルにも採用していた機能だが、クラリオンが運営する地図コミュニティサイト「チズルとススム」と連携してWeb連携を強化。MYツアーという機能を使い、同サイトに投稿されたスポット情報の写真やコメントを、SDカード経由でカーナビに取り込めるようになった。

また、地デジを試聴中に受信エリアが変わったとき、系列局や中継局を従来モデルの約半分の時間で高速サーチするチャンネル高速自動サーチや、地図デザインの見やすさ向上、最新iPodへの対応、2系統カメラ入力によるサイドビューカメラへの対応などが、新クラスヴィアの進化した点だ。

タクシーをプローブカーにした渋滞情報だが、携帯ナビの「全力案内!」も同様の事をやっている。それをiPhoneで使っているが、便利な反面、客待ちで停車しているタクシーが多い場所も渋滞箇所として表示されてしまうこともある。クラスヴィアに搭載した交通情報提供サービスは、VICS情報やクラリオンナビユーザーのプローブ情報も取り込むので、客待ちのタクシー等はうまい具合にフィルタリングされ、排除されているかもしれない。このあたりは、実走行してみなければわからない部分でもあるので、後日、レポートしようと思う。