フランスのスピーカー・メーカー、フォーカルの主力カースピーカー、K2Powerシリーズが久しぶりにモデルチェンジ。計9モデルが発売される。
記憶が正しければ、前回K2Powerシリーズがモデルチェンジしたのは2008年。世界中のディーラが集まるミーティングに招待されたときだ。スイスやイタリアの国境にも近いフランス東部のリゾート地、アヌシーの湖のほとりに建つホテルに世界各国で輸入を担当するディーラーが集結し、丸2日間かけて商品説明とトレーニングを受けるミーティングが行われ、幸運にも参加できたのだ。
当時、社長だったジャックさんが大々的にプレゼンテーションを行い、フォーカルのカーオーディオ製品の責任者だったギーさんから細かい技術説明やインストレーション等の説明を受けた当時最新のK2Powerシリーズは、トゥイーターの振動板をチタンからアラミドに変え、2Ω仕様を用意するなど、それ以前のモデルから大きく変わった。
 |
| フルモデルチェンジしたフォーカルK2Powerシリーズ。写真はES165K |
 |
| トゥイーターは新設計のM型断面アラミドドームの変更 |
またウーファーはTMD（チューンド・マス・ダンパー）という技術を使ったエッジが特徴的。エッジには太さの異なる2本のリブが設けられており、これが作用してエッジのたわみを抑えてくれる。そのおかげで、大振幅時でも正確な振動板のストロークをサポートするというわけだ。また、付属のクロスオーバーネットワークも、バイアンプ接続に対応するなど進化している。
 |
| 新K2Poweシリーズを携えて大阪オートメッセにやってきた フォーカルのアジア担当セールスマネージャー、ピエール氏 |
 |
| サブウーファーは25cmと30cmの2サイズ。両モデルとも4Ω＋4Ωデュアルボイスコイル仕様 |
ラインナップは16.5cmセパレート2ウェイが20mmトゥイーター採用4Ω仕様のES165K（75,000円/税別）、これの2Ω仕様のES165K2（90,000円/税別）、25mmトゥイーター採用2Ω仕様のES165KX2（110,000円/税別）の3種類。また10cmセパレート2ウェイと13cmセパレート2ウェイと16.5cmコアキシャル2ウェイがES100K（65,000円/税別）とES130K（70,000円/税別）とEC165K（75,000円/税別）の各1モデルずつある。これらのトゥイーターは20mm口径ですべて4Ω仕様だ。さらにセパレート3ウェイシステムも1機種用意。16.5cmウーファー＋8cmミッドレンジ＋25mmトゥイーターの4Ω仕様・ES165KX3（180,000円/税別）だ。これに25cmサブウーファーのE25KX（80,000円/税別）と30cmサブウーファーのE30KX（110,000円/税別）が加わり、計9モデルとなる。
【主な仕様】
■ES165K
●再生周波数帯域：60Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：100W/200W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：90.8dB(2.83V/1m)
■ES165K2
●再生周波数帯域：60Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：100W/200W●インピーダンス：2Ω●出力音圧レベル：92.8dB(2.83V/1m)
■ES165KX2
●再生周波数帯域：55Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：120W/240W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：92.5dB(2.83V/1m)
■ES100K
●再生周波数帯域：110Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：60W/120W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：90dB(2.83V/1m)
■ES130K
●再生周波数帯域：65Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：80W/160W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：90dB(2.83V/1m)
■EC165K
●再生周波数帯域：60Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：80W/160W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：93dB(2.83V/1m)
■ES165KX3
●再生周波数帯域：45Hz〜22kHz●定格入力/最大入力：120W/240W●インピーダンス：4Ω●出力音圧レベル：93dB(2.83V/1m)
■E25KX
●再生周波数帯域：25Hz〜500Hz●定格入力/最大入力：600W/1200W●インピーダンス：4+4Ω●出力音圧レベル：87.5dB(2.83V/1m)
■E30KX
再生周波数帯域：25Hz〜500Hz●定格入力/最大入力：800W/1600W●インピーダンス：4+4Ω●出力音圧レベル：90dB(2.83V/1m)
・フォーカル（ビーウィズ）
Tweet
