3月12〜13日の2日にわたって行われたイース・セミナー。このセミナーでは毎年、イース・コーポレーション取り扱いブランドのニューモデルや、新たに取り扱いを始める製品を披露するが、今年新たに新しいブランドの取り扱いを始める。
グラウンド・ゼロ。ドイツのブランドである。この名前を聞くと、どうしてもアメリカの同時多発テロを思い出してしまうため「趣味が悪いネーミングだなぁ」と思ったが、どうやら、あの事件の以前からのネーミングで、カーオーディオ・ブームの爆心地となるブランドを目指す意味のようだ。まぁ、広島・長崎の爆心地もグラウンドゼロだし、プルトニウムというシリーズがあるあたり、やはりネーミングの趣味がいいとはいえないのだが…。
それはさておき、グラウンド・ゼロの名前を有名にしたのは、1997年にアメリカ人エンジニアのボブ・カーヴァー氏とのこれボレーションにより開発したサブウーファー。そのためグラウンド・ゼロは、アメリカ発祥のドイツ・ブランドという特異なポジションにあり、グラウンド・ゼロのサブウーファーは、アメリカやヨーロッパを始め、世界中で高い評価を得ている。
|
最上級アンプのGPZA Reference2T |
|
最上位機のみ真空管を搭載 |
さて、グラウンド・ゼロは非常に豊富な製品ラインアップを持っているが、日本に導入されるのは、その一部。まずパワーアンプは「GZPA」の型番で始まるリファレンスモデルが5モデルと「GZUA」が2モデル、「GZRA」が3モデル。GZPAのトップモデルは真空管ハイブリッドの150W×2アンプ、GZPA Reference2T(315,000円)で、ほかに420W×2のGZPA Reference2(315,000円)、150W×4のGZPA Reference4(315,000円)、200W×2のGZPA Reference2XS(189,000円)、120W×4のGZPA Reference4XS(189,000円)がある。「GZUA」は180W×2のGZUA2.250SQと、120W×4のGZUA4.150SQ(ともに105,000円)。「GZRA」は120W×2のGZRA2.200G-W(36,750円)、70W×4のGZRA4.100G-W(36,750円)、220WモノラルのGZRA1.600D-W(42,000円)。上級/中級/普及モデルの3グレードを揃えている。
|
GPZA Reference4XS |
|
GZPC 165SX |
|
最上位モデルはバラ売り |
スピーカーは、フラッグシップ機としてハンドメイドの3ウェイ・モデルがユニット単体(ペア)でバラ売りされ、28mmシルクドーム・トゥイーターがGZPT Reference28(170,100円)、10cmミッドレンジがGZPM Reference100(252,000円)、18cmウーファーがGZPW Reference18(357,000円)という価格設定。その下に16.5cm2ウェイのハンドメイドモデル、GZPC 165SX(210,000円)があり、さらに価格が大きく離れて、16.5cmセパレート2ウェイのGZUC 650SQ(42,000円)をラインアップする。
|
取付性を高めた薄型フレーム採用のGZRC 165FXII |
また薄型フレームの採用で取付性を高めたモデルはセパレート2ウェイが16.5cmウーファー採用のGZRC 165FXII(23,100円)と、13cmのGZRC 130FX(21,000円)の2機種、コアキシャル2ウェイが16.5cmのGZRF 165FXII(10,500円)と13cmのGZRF 130FX(9,450円)の2機種ある。さらにBWW用のトレードインスピーカーも数種類用意されている。サブウーファーは、サウンドクオリティ&SPLの両方に使えるGZPWとSPL向けのGZRWなど多彩なラインアップを揃える。
|
サブウーファー群も多彩 |
なお昨年、発表はあったものの発売されなかったRSオーディオやマイクロプレシジョン、ZRスピーカー、オーディオウェーブといったブランドの製品だが、今年はようやく発売される予定とのこと。ただし受注してからの発注で、ハンドメイドのブランドが多いため数多く生産することはできず、入荷までに時間がかかるかもしれない。
|
昨年発表したスーパー・ハイエンドのアイテムはようやく今年発売予定 |
・
イース・コーポレーション