世界初!MirrorLink認定ディスプレイオーディオ

パナソニックがヨーロッパ向けトヨタiQの純正品として、世界初のMirrorLink認定ディスプレイ・オーディオを納入した。

MirrorLinkとは、スマートフォンと車載機器との連携に関する規格。世界の自動車関連およびスマートフォン関連の30数社で構成されるCar Connectivity Consortiumという組織が研究&開発し、スマートフォンと車載機器との連携の仕様として、標準化を進めている。

MirrorLink対応スマホのアプリを車載ディスプレイに表示&操作できる
MirrorLink対応機器同士なら、スマートフォンで動作するアプリケーションとディスプレイとの双方向通信を可能。つまり、スマートフォンと同じ画面が車載ディスプレイに表示され、車載ディスプレイ側のタッチパネル操作でもスマートフォンでも、スマートフォンのアプリを操作できるというわけだ。

今のスマートフォン、音楽プレーヤーからナビゲーションまで、さまざまなアプリがあるから、MirrorLink対応の車載ディスプレイ側には、音楽プレーヤーやカーナビは不要。スマホ側に音楽プレーヤーやナビゲーションのアプリがあればいい。「Toyota Touch Life」という商品名のパナソニック製ディスプレイ・オーディオも、2DINサイズのボディに、7型ワイドVGAディスプレイとFM/AMラジオ&アンプを合体した、シンプルな作りだ。

独自プロトコルでiPhoneアプリにも対応
MirrorLinkに対応しているスマートフォンは、今のところSymbian Belle OSを搭載したNokiaの機種。このスマホにNokia Car Modeというアプリをダウンロードすれば「Toyota Touch Life」で、音楽プレーヤー、ナビゲーション、電話の表示&操作が可能だ。また、MirrorLinkの技術とは別の独自プロトコル・インターフェースで、StitcherやAUPEO!のインターネットラジオ、FacebookやTwitterといったソーシャルメディア、GarminナビビューアなどのiPhoneアプリとも連携する。

日本仕様の販売は未定だが、各メーカーがこのようなスマートフォンと連携するディスプレイ・オーディオの開発を進めているのは間違いない。MirrorLinkが標準化されるのかも含め、流動的な面はあるものの、近い将来、車載機器はディスプレイのみ、スマートフォンアプリで機能追加やバージョンアップ等のカスタマイズが自在にできるスタイルが一般的になりそうなので、今後の動向は注目しておきたい。

Car Connectivity Consortium