取付可能性を高めたフォーカルK2Powerのスリムモデル

フォーカルK2Powerの上級シリーズ「KRX」の高音質を、より多くのクルマで楽しめるよう、16.5cmウーファーの磁気回路に小型でも強力なネオジウムマグネットを採用。取付奥行きを55.5mmに抑えて、軽自動車などドアの厚みが少ないクルマでも取り付けできる可能性を高めた軽量&スリムタイプのセパレート2ウェイシステムが登場した。既発売の165KRX2の奥行きが77.3mmだから、約http://www.blogger.com/img/blank.gif22mmも奥行が短い計算。この差が、取付の可能性を大きく広げる。ラインアップはクロスオーバーネットワーク付属の165KRXS(97,650円)と、クロスオーバーネットワーク無しの165KRXS J-Active(86,100円)の2種類あり、マルチアンプシステム/パッシブ使用システムのどちらにも対応できる。

ウーファーは165KRX2など、他のすべてのK2Powerシリーズ同様、CKMVコーンを採用。中心はフェイズプラグではなくセンターキャップを採用したタイプだ。インピーダンスは4Ω。再生周波数帯域は低音が75Hzからだから、2Ω仕様の大型フェライトマグネット採用機、165KRX2の70Hzよりはわずかに低音の再生限界が上にシフトしているが、能率は165KRX2が93dBに対して165KRXSは94dBと高いので、デッキの内蔵アンプを使用したシステムでも、鳴らしやすいと思われる。トゥイーターは165KRX2などとまったく同じ、TN53Kというタイプ。アラミド繊維の振動板を採用したフォーカル伝統のインバーテッド(逆)ドーム型で、部分的に2つのホーンロードを組み込んだアルミシャーシを採用し、周波数特性と指向性をコントロールしている。奥行の問題で、K2Powerシリーズの導入をあきらめていた人にはうれしいモデルの登場だ。発売は7月からの予定。

■165KRXS●再生周波数帯域:75〜20,000Hz●定格入力:60W●入力インピーダンス:4Ω●出力音圧レベル:94.0dB(2.8V/1m)●取付口径(ウーファー部):142mm●取付奥行:55.5mm●クロスオーバー周波数:3,800Hz(−12dB/oct)

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