オーディソンbit Tuneに自動調整の可能性を見た!

7月21日に千葉のロングウッドステーションで行われた、アルファ主催のサウンドコンテスト「Music&Car Life Show in KANTO」に気になるデモカーがあった。アルファのレガシィだ。

フォーカルのフラッグシップ・スピーカー、ユートピアBeを装着しているのだから、音質が素晴らしいのは当然として、驚いたのはその絶妙な調整。最初はシステム構成を知らなかったものだから、スピーカーはフロントだけの2ウェイ構成だと思い込んでいた。それだけ自然なステレオ音場が、運転席を中心に広がっていたからだ。


それにしては、フロントスピーカーだけとは思えないほどの低音がしっかりと出ている。バスドラムが「ドフッ」と前から聴こえるし、同じく前から聴こえるベースの低い音も音階が明確。普通はサブウーファーが無ければ再生できない音だ。不思議だな〜と思いつつ、ふと後ろを振り返ってみると、なんとリアシートの背もたれからサブウーファーが除いているではないか!

このようにサブウーファーの存在感を感じさせず、低い音まで前から聴こえるように調整するのは至難の業。よほどがんばって調整しないと、サブウーファーを後ろに設置したシステムで、このような音は得られないものだ。ところが、この調整はbit Tuneで自動調整したものだというから、またまたビックリである。
これがオーディソンbit Tune。高精度な自動調整が可能
bit Tuneとはオーディソンのbit Oneやbit Tenの調整を自動化するために開発されたアイテムで、本体+マイクがセットになっている。写真の円盤状のものがマイク。ここには5個のマイクが内蔵されていて、正面、真横、斜め前方の音を拾って調整するわけだ。自動調整というと、周波数特性を整えるだけのものがほとんどで、どうしても違和感が残るものが多いのだが、おそらく位相もコントロールしているのだろう。その自然な音には、自動調整の可能性を感じる。

いま日本語マニュアルを制作中だそうで、自動調整の細かい手順等はわからないが、日本語マニュアルができ次第、販売を開始する予定。おそらく10万円円前後になりそうとのことだ。一般ユーザーが入手するものではなく、ショップが持つものではあるが、ユーザーがbit Oneやbit Tenを加えたシステムをインストールする際には、bit Tuneを導入しているお店かどうかを、選択基準のひとつにしてもいいと思う。それだけ、bit One&bit Tenを扱うお店にとっては、必須のアイテムになりそうだ。

アルファ