イース・セミナーで、スーパーハイエンド・カーオーディオ5ブランドが発表されました。
まずオーディオ・ウェーブ。「オリジナルに近いライヴパフォーマンス」をコンセプトに、2002年にイギリスで創設されたブランドで、CRシリーズというパワーアンプを3機種、生産しているとのこと。写真はモノラル・アンプを2基、同一筐体に組み込んだ2chアンプ(型番不明)。電源も2系統配線する完全モノブロック仕様です。細かいスペック等は不明ですが、横幅は80cmほどでしょうか。価格は未定ですが、1chあたり100万円ほどとのこと。2chアンプで200万円になりそうな超高額アンプです。円柱のポールはヒートシンク。デザインも特徴です。
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オーディオウェーブの2chアンプ。ヒートシンクが特徴 |
スピーカーは、スロベニアのZR(ZVONE RASPOR)スピーカー・ラボ、ドイツのRSオーディオ、同じくドイツのマイクロ・プレシジョンの3ブランドが投入されます。ZRオーディオは「スペックだけでは語れない、本物の音色の追求」をコンセプトに、最高品質の素材からハンドメイドされています。磁気回路が特徴で、サターンというトゥイーターはネオジウムマグネットを3個、N°というミッドベースは4個のネオジウムマグネットを搭載。また優れたトランジェント特性を確保するため、ミッドベースのケブラー振動板は、未コーティングの状態で、わずか2.3グラムと軽量。さらに左右の誤差を0.05グラム以内に抑え、ペアマッチングを撮っています。モーター部分も鉄をレーザーカットしたあと手作業で削り、左右の誤差は0.025mm以内に。6総コーティングの木製フェイズプラグや銅リング、何層ものミネラルコーティングなど、手の込んだ作りのスピーカーです。
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ZRスピーカー・ラボ |
RSオーディオは、現物がまだ届いていないため、写真はありませんが、ベルリンのスピーカーブランド。フレームは、アルミのブロックから削りだしたもの。ウーファーの振動板は軽くて固いカーボンファイバーを採用しています。
もう一つのドイツ・ブランド、マイクロ・プレシジョンは、0誤差をコンセプトにスピーカーを開発しています。そのフラッグシップがZスタジオというシリーズで、トゥイーター/10cm/13cm/16cm/24.5cmユニットをラインナップ。トゥイーター以外の振動板は、発泡樹脂を薄膜アルミでサンドウィッチしたラムダラミネート・コーンを採用しています。この製造が大変で、1日1枚の振動板しかできないというから、高価になるのも納得。セットで200万円ほどになりそうとのことです。
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マイクロ・プレシジョン |
最後にチェルコフというロシアのケーブル。この最上級RCAケーブル、リファレンス・シリーズが、スーパーハイエンドに含まれます。銅の純度を追求するのではなく、音楽再生には必要な不純物があるという独自の理論のもと、BRC銅の導体を採用。このリファレンス・シリーズだけは、ほかのシリーズとは異なり、ロシアの最先端の航空宇宙に関連した、モスクワ地方の特別な工場で生産。組み立ては、経験豊富な技術者の手作業で行われます。価格は未定ですが、5mで30万円以上になりそうとのこと。
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チェルコフ・リファレンスシリーズ |
発売開始は6月ごろ。従来のプレミアム・カーオーディオの価格をはるかに超える価格になりそうなアイテム群が一気に増え、音を聴くのが楽しみです。