ヘリックスからハイレベル入力対応の高性能DSP登場

昨年7月のブラックス・コンテストの時に来日したフィッシャー夫妻の息子、ジュリアン氏が「年内には発売したい」と言っていたヘリックスの最新DSPが、いよいよ発売される。



幅177×奥行120×高さ40mmのコンパクトサイズ
RCA入力6系統とハイレベル入力を装備
このHELIX-DSP(84,000円)は、8ch分の出力を持つデジタルプロセッサー。入力はRCAのラインが6系統のほか、スピーカー出力を入力できるハイレベルインプットを4ch分装備しているため、純正システムやカーナビのような、ラインアウトを持たないデッキに接続して、マルチシステムへの発展やタイムアライメントによる音場補正、イコライザーによる音質調整が可能になる。また光デジタル入力も装備する。
出力は8系統
内蔵プロセッサーは172MHzのクロックで動作する最新の56bitタイプで、高速演算を実現。調整はPCで行い、8chの独立調整ができる。その調整内容だが、クロスオーバーネットワークは、ハイパス/ローパスを1/48オクターブステップで設定可能。またウーファー・チャンネルに関しては、1Hzステップで細かく設定できるなど、かなりきめ細かい調整を可能にしている。また、バターワース、ベッセル、チェビチェフ、リンクウィッツなど、フィルターの肩特性を選べるのも特徴だ。
調整用のPCソフトはオーディオテック・フィッシャー社のサイトからダウンロード可能
イコライザーは1/3オクターブステップで、30バンドの調整ができ、さらに1/24オクターブの微調整付き。ウーファー・チャンネルは12バンドが独立しており、こちらも1/24オクターブの微調整が可能な、1/3オクターブステップとなっている。また0.5〜15.0の範囲で0.1ステップごとにQも変えられる。

タイムアライメントは、0〜530.5cmの範囲で、7mm単位(0.02msステップ)で調整可能。また位相調整は各チャンネル0度/180度の反転が可能だが、ウーファー・チャンネルに関しては、0〜180度の範囲で22.5度ずつ8ステップの調整ができる。なお調整用のPCソフト「ATF DSP PC-Tool」は、AUDIOTEC FISCHERのサイトからダウンロード可能だ。また、音量調整やアナログ/デジタルの入力切り替えが可能な別売のユニバーサル・リモコン、URC-A2(6,300円)も用意する。

エムズライン (048-642-0172