2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その3

オーディソンの新ベーシックアンプ登場

オーディソンはSRXシリーズの後継モデル「SRシリーズ」を発表した。ラインアップは、2チャンネルのSR2、4チャンネルのSR4、モノラルアンプのSR1D&SR1Dkの計4台。SRXシリーズにあった3チャンネル&5チャンネルは無く、シンプルな商品構成となる。サイズはSR2とSR1Dが幅288×奥行213×高さ53.5ミリで、SR4とSR1Dkが幅408×奥行213×高さ53.5ミリ。従来のSRXシリーズよりも、若干大きくなっている。

外観はSRXシリーズとは違って、けっこうごつい。力強い音がしそうなイメージだし、音もそうなっていることを期待したいものだ。出力はSR2が60W×2、SR4が60W×4、SR1Dが250W、SR1Dkが520W。2台のモノラルアンプはクラスDアンプで、SR2とSR4はDYNABという方式。これはバイアス電流を自動コントロールして、AB級のクオリティとB級のシンプルさを融合した独自の方式だそうだ。

SR2にはハイパスフィルター、SR4にはハイパス&ローパスフィルター、SR1D&SR1Dkにはローパスフィルターを内蔵しているので、手軽にマルチシステムを組めるのも便利。クロスオーバー周波数の設定は50〜5kHz(SR2&SR4)と幅広いので、フロントスピーカー+サブウーファーだけではなく、トゥイーター+ウーファーの組み合わせにも対応できる。ちなみにSR1Dのクロスオーバー周波数は50〜500Hz、SR1Dkは50〜220Hz。カットオフ周波数はSR2が−12dB/oct、SR4が−12&−24dB/oct、SR1Dが−12dB/oct、SR1Dkが−24dB/octだ。

クロスオーバー調整等のつまみは本体上部にあるから、アンプを装着後の調整がしやすいし、ハイレベルインプットに対応しているので純正システム等のスピーカー出力を利用してパワーアンプを接続可能。価格も手ごろだから、純正システムをベースに軽くグレードアップを図るといったパターンに最適なアンプだと思う。

キッカーからパワフル&コンパクトなクラスDアンプ登場

キッカーも新しいパワーアンプを発表した。コンパクト&ハイパワーのクラスDアンプ、IXシリーズだ。定格出力125W×4の4チャンネル機、IX500.4と、500WモノラルのIX500.1、1000WモノラルのIX1000.1の3種類で、すでに日本での価格も決定。発売も間近だ。その価格はIX500.4が102,900円、IX500.1が113,400円、IX1000.1が144,900円だ。

サイズは2台のモノラルアンプが幅238ミリで、IX500.4だけがひと回り大きい幅288ミリ。奥行き×高さは3機種とも同じで、200×55ミリだ。スタックインストレーション=積み重ねて取付ることができ、そのためのアダプターも付属している。このアンプは、近々、試聴できる予定なので、インプレッションをお伝えしたい。