2010CESで見た、ちょっと気になる最新モデル その1

今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)の様子は、1月末発売のカーオーディオマガジンでも紹介しているが、あまり詳しく説明できなかったので、気になる製品をピックアップして、もう少し詳しく紹介していこうと思う。

ヘッドユニットは、今やiPod/iPhoneを接続できないと売れない状況らしい。そんな状況を見越してアルパインは数年前からiPodをはじめとしたデジタルメディアの再生に的を絞ったメカレス(CDプレーヤー無し)のヘッドユニットを発売し、今年のCESでもiDA-X305をマイナーチェンジしたiDA-X305Sを展示していたが、他のメーカーでもこの手のモデルを開発中だ。

ケンウッドが展示していたのがKIV-700とKIV-BT900というモデル。1DINサイズのメカレス・レシーバーで、フロントフェイスに3インチTFT液晶を装備する。KIV-700が標準モデル、KIV-BT900はブルートゥースを内蔵した上級モデルだ。液晶ディスプレイにはiPodのアルバムアートワークを表示できるほか、iPodのビデオ再生も可能。選曲操作は回転&上下左右の操作を統合したアドバンスド・コントロールホイールと、その右横のハイスピードサーチバーを使ってスピーディにできる。iPodの音楽をよりよいクオリティで再生できるように、iPod EQを搭載したのもユニークだ。

パイオニアも1DINサイズのメカレス・レシーバー、MVH-P8200&MVH-P8200BTを展示していた。ケンウッド同様、MVH-P8200が標準モデル、MVH-P8200BTがブルートゥース内蔵モデルだ。フロントフェイスに搭載したディスプレイは3インチ液晶で、USBとミニジャックのAUX入力もフロントフェイスに装備している。このフロントフェイスはリムーバブル式で、裏側にはSDスロットを装備。SDメモリーカードに保存した圧縮音源の再生にも対応しているのが、この機器の特徴のひとつだ。iPod/iPhoneのビデオ再生もできる。8バンドグラフィックイコライザーや2ウェイクロスオーバーなどの調整機能も内蔵している。

どのモデルが日本で発売されるか、また、そのタイミングは? は、今のところ未定だが、どうやらわりと早いタイミングで発売しそうなメーカーもありそうな気配。クルマでiPod/iPhoneの音楽を聴きたいと思っている人なら、これらの発売を待ってから導入を考えてもいいと思う。