音展直前情報-カーAV関連の見どころ

明日と明後日(5月13・14日)の2日間、東京国際フォーラムで行われる「OTOTEN – Audio・Visual Festival 2017」。今年はカーAV関連の出展も増えたし、ホームオーディオやヘッドホンのほか、ハイレゾ、ストリーミング等の展示も充実。東京駅から歩いて5分ほどの行きやすい場所だし入場は無料だから、オーディオに興味を持っている人なら、ぜひ立ち寄ってみたい。

カーAV関連のブースは、ガラス棟B1のロビーギャラリーに集中。エレベーターで上階に上がるならここからだし、総合インフォメーションやコンシェルジュ・カウンターもある、イベントの入り口になる場所だ。また音楽配信サービスの体験ブースや各出版社の書籍販売コーナーもある。

ハイエンド・カーオーディオファンなら、ぜひ聴いておきたいのがダイヤトーンの新フラッグシップ・スピーカー、DS-SA1000を搭載したメルセデスベンツAクラスだ。2ウェイながらフルにピストンモーション領域での再生を可能にしたDS-SA1000は、昨年11月の発売後に欠品状態が続いた(現在は解消)こともあって、実際に音を聴ける機会は多くはなかった。今回は、その絶好のチャンス。ぜひ、DIATONE SOUND.NAVI、NR-MZ200で綿密にチューニングしたDS-SA1000の実力を、クルマの中で体験したい。
DS-SA1000のトゥイーターはボロン振動板

最新のNCV-R振動板を採用

DIATONE SOUND.NAVI MZ200PREMIで綿密に調整

なおダイヤトーン(三菱電機)のブースではスピーカーが純正のままでカーナビをNR-MZ200(スタンダードモデル)に入れ替えただけのスバル・インプレッサも試聴可能。カーナビをDIATONE SOUND.NAVIに替えできちんと調整すれば、純正スピーカーでもこんなに良い音で音楽が楽しめるんだということを実感してほしい。ただし試聴の順番としては、こちらのインプレッサが先、メルセデスベンツAクラスが後がいい。Aクラスを先に聴いてしまうと、せっかくのインプレッサの良さが薄れてしまうから(笑)。

ハイエンド・カーオーディオではエタニ電機も注目。2015年の米ラスベガスのCESでETANI SYSTEM ONEとして参考出品され注目を集めたハイエンドオーディオ・システムが、ETANI ONEと名前を変え、車載用として参考出品されるのだ。しかもデモカーでÅ実際に音を聴ける。プロ用の音響測定器や信号処理装置の開発・製造を行うエタニ電機としては初めてのコンシューマー用機器(スマホ・アプリはあるが)で、しかもカー用。ウェーブEQという波形補正技術によって位相周波数特性を整えた音は、ぜひ聴いておきたい。

ほかにアルパイン、カロッツェリア、ケンウッド、クラリオンのデモカーも展示。カロッツェリアでは、6月発売の最新カスタムフィットスピーカー、TS-V173Sを先行試聴できるようなので、こちらの音も確認しておきたい。

このB1フロアを一通り体験したら、エレベーターで一気に6階に上がり、G603をのぞいてみたい。ここにはダイヤトーンの家庭用新型スピーカーの試作機が参考出品されている。DS-SA1000のウーファーにも採用した最新型の振動板、NCV-Rを16cmウーファーと3cmドーム&コーン・トゥイーターの両方に使ったコンパクトなブックシェルフ型2ウェイスピーカー・システムは興味津々だ。
ブックシェルフ型2ウェイスピーカー試作機を参考出品

ほかにもハイレゾ・プレーヤーやUSB DACなど、カー用にも使えるアイテムがいっぱいあるし、クルマだけじゃなく家でも良い音で音楽を楽しむための機器がが豊富。昨年までのお台場だと行くのも大変だったが、今年は周囲に色々と観光スポットがあるから、観光のついでにでも気軽に行ける。音楽が好きで少しでもオーディオに興味があったら、ぜひ足を運んでもらいたい。