フォーカルから超コンパクトなパワーアンプ

輸入車を中心に、純正オーディオやカーナビの取り外し→社外品への交換が難しくなっていて、カーオーディオのクオリティアップを図りたい人にとっては残念な状況だが、それを打破するべくフォーカルが新発売するのがRDシリーズ・パワーアンプだ。


このアンプ、独自のダイレクトFETというクラスD技術を採用し、とにかくコンパクトな設計。4chのFD4.350と2chのFD2.350、モノラルのFD1.350の3モデルをラインアップするが、サイズはすべて幅199×奥行108×高さ43mmの超コンパクトサイズに統一されている。価格もすべて60,000円(税別)で統一だ。このサイズなら、シートの下やダッシュボードの中、グローブボックスの奥等のデッドスペースに装着できる可能性も高い。また複数のアンプを重ねて装着することもできるから、ラゲッジルーム等に設置したとしても、スペースを無駄使いしない。
幅199×奥行108×高さ43mmのコンパクトアンプ
それでいて、出力は4ch機が定格50W×4、2ch機が105W×2、モノラル機が210W×1。4chと2ch機はブリッジ接続もでき、その場合2ch機は最大出力360Wモノラル、4ch機は最大出力200W×2アンプとしても使える。また2Ω駆動も可能。4ch機の場合、2Ω時の最大出力は100W×4となる。

しかも、このコンパクトさながら、全モデル、クロスオーバーを内蔵。2chと4ch機はハイパス/ローパスが可能で、クロスオーバー周波数はハイパス/ローパスともに40〜400Hzの範囲で可変。モノラルアンプはローパスのみで、クロスオーバー周波数は40〜400Hzの範囲で調整できる。さらにベースEQも内蔵。2ch&4ch機は、85Hzを中心に0〜12dBまでブーストでき、モノラルアンプは50Hzを中心に0/6/12dBに切り替え可能だ。

付属のハイレベル入力用モジュールで接続は簡単
別体のサイコロ状の小箱は、付属のハイレベル入力用モジュール。これで純正スピーカー出力を簡単に入力可能。純正システムへの配線を簡単にする、各種ケーブル・アクセサリーも付属している。またオプションのオーディオインターフェイスを使って、市販/純正の両方のヘッドユニットに対応する。

純正オーディオやナビを外すのが難しいクルマでも、スピーカーをフォーカルのインテグレーション・シリーズあたりにグレードアップしてこのアンプを追加すれば、よりハイクオリティでダイナミックなサウンドが楽しめるようになる。純正システムの操作性を保ったまま、手軽に音質向上を図りたい人に向くモデルだ。

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