ヨーロッパの権威ある家電賞であるEISA2019〜2020でイノヴェーションアワードを受賞したZAPCOのハイレゾ対応プレーヤー内蔵DSP、HDSP-Zシリーズ。いよいよ日本での発売に備えて価格が発表されました。
輸入元のエムズラインのサイトによると、発売されるのは動作サンプリングレート192kHz/24bitの8chプロセッサー、HDSP-Z8と動作サンプリングレート96kHz/24bitの16chプロセッサー、HDSP-Z16の2機種。ともにUSBメモリー内の音楽ファイルを再生できるHDプレーヤーを内蔵し、価格は両機種ともに350,000円(税別)です。
発売日は近日の予定。詳細も近日公開とのことなので、詳しいところはまだわかりませんが、本国のサイトによるとバックグラウンドノイズは-140dB、クロストークが-115dBと非常に優秀。これは、ブラックスDSPと比べても、上回る数値です。これで35万円なら、お買い得と言えるのではないでしょうか。まあ、十分に高いですが(笑)
ただし歪率は、4V出力で0.001%、1V出力で0.00175%と、ブラックスDSPの0.0004%に比べて、少しだけ劣る数値。80万円のプロセッサーと比べて勝るとも劣らないスペックなのだから、実際に音を聴いて判断しなきゃ本当の実力はわからないとはいえ、楽しみなモデルです。
以前、ESSのDACを搭載しているという話を聞いたような気がしましたが、DACはAKMの新しい32bitタイプとのこと。ただ、8chでの使用はできないもののES9038PROという32bit DACも載っているようで、どのように使い分けるのかはわかりませんが、こちらも楽しみです。
エムズラインのサイトには、オプションのBluetoothモジュールが載っていないので、こちらの発売は無しということでしょうか。これも発売するとなると、技適の認証を取らないといけないので、遅れているだけかもしれませんが。まあ、HDプレーヤーを内蔵しているので、大した問題ではないと思います。選曲等は付属のリモコンでコントロールできます。
サイズは幅217×奥行164×高さ57mmで、ヘリックスDSP.3よりも大きいけれど、ブラックスDSPよりは小さいサイズ。高さはプラックスDSPより1ミリ高くて、この3機種では最大です。いずれにしても、早く聴いてみないと本当の実力はわかりませんよね。早急に、試聴する機会を作ろうと思います。その上で、発売は、なるべく早く、できれば消費税増税前にお願いしたいところです。