1画面を4つのエリアに分けて表示して画期的な操作と見えかたを実現するクラリオン宣伝のクワッドビュー・ナビゲーション。従来は取り付けやすさよりも画面の大きさを重視して9型モデルのみでしたが、新製品は9型モデルとともに8型モデルも追加。より多くの車種に対応できるようになりました。
このクワッドビューは、ひとつの画面をナビゲーション/オーディオ/ツール/アプリケーションの4つのエリアに分割して表示&操作できるもの。シーンに合わせて切り替えできるのが好評です。年々進化していて、発売当初は少しぎこちなかった動きはスムースになっています。また均等4分割でも使えるし、ひとつの画面を大きくする表示も可能。もちろん全面をひとつの画面にすることもできるので、好みに応じて使えます。
8型のNXV897D
前モデルからは、ドラッグ操作で各エリアの位置を入れ替えできるようになり、使い勝手が大きく向上。さらに、頻繁に使う機能をアプリケーションエリアにアイコン表示できるショートカット機能を新たに追加しました。たとえば、あらかじめ自宅を登録しておけば「自宅へ戻る」のアイコンを押すだけで帰路のルート探索が簡単にできるという具合です。クアッドビューなら、このアイコンが常に画面に表示されているから操作が素早くできるし使いやすいと思います。
またクラリオンのホームページからダウンロードしたデータを使って、メニュー画面をカスタマイズできます。本来は、緑や茶色、グレー系などで色分けしたメニューですが、黒を基調として夜景の雰囲気をイメージした画面に変更できるので、僕ならこちらを使うと思います。個人の感想ですが、高級感がアップするイメージです。
独自のクラウド情報ネットワークサービスであるスマートアクセスの音声操作機能、インテリジェントボイスを利用して、スマートリモコンのネイチャーリモを自宅に用意すれば、音声操作で自宅のエアコンのオン/オフができる機能も追加。これを利用する人がどれだけいるかはわかりませんが、まあ、できるようになったということで。現時点ではエアコンの操作だけに限られますが、いずれ他の家電も操作できるようになる可能性もあるので、そのあたりも期待しましょう。
1280×720ドットのHDディスプレイで、映像は高精細。24bit/1677万色のフルカラー表示で、地図も映像も地デジもくっきりと見えます。ハイレゾ音源の再生も可能。ただしネイティブではありませんが。ネイティブで聴きたいなら、フルデジタルサウンドシステムとデジタル接続して聴きましょう。フルデジタルサウンドのプロセッサー、Z3と接続するための同軸デジタル端子が付いているし、入力ソースの選択や音響調整なども、ナビゲーションで操作できます。
カーナビは、Google Maps Platformを活用して、膨大かつ新鮮な情報から目的地を検索できるし、駐車場に到着後に目的地までの徒歩ルートをスマートフォンに表示できるなどスマホ連携、インターネット連携も進んでいるし、駐車場の満空情報も確認可能。エンターテインメント性も含めて、トータルでよく仕上がったカーナビだと思います。
価格はオープンですが、9型のNXV997Dが約17万円前後、8型のNXV897Dが14万円前後と予想されています。