オーディソン からスリムな25センチサブウーファー

オーディソンの新製品第3弾。プリマ・シリーズの薄型サブウーファー、APSシリーズにシングル・ボイスコイルの25cmユニット、APS 10 S4S(30,000円/税別)が加わりました。同時に、シールド・エンクロージャーに入れられたボックスタイプのAPBX 10 S4S(47,000円/税別)も登場です。今回のオーディソンの新製品は、これで最後です。


このユニットの特徴は、とにかく奥行きが短いこと。25cm口径のユニットなのに取り付け奥行きは88mmしかありません。同ブランドのVOCEシリーズの25cmサブウーファー、AV10だと取り付け奥行きが138mmもありますから、いかに薄型かわかると思います。トライム が扱う他のブランドと比べてみると、ブラムのシグネチャー・シリーズの16.5cmウーファーが取り付け奥行き80.2mm。16〜17cmウーファーとあまり変わらない奥行きを確保できれば25cmサブウーファーが取り付けられるんです。

薄型のサブウーファーは低音が出づらいのでは? と心配する人もいるでしょうが、テクニカルシートによると最低共振周波数が28.5Hzだからまあまあ大丈夫。十分な低音を再生してくれると思います。なにしろ、取り付け奥行きは88mm。推奨ボックス容量は10リットルと少なく、小容積のエンクロージャーで、低音を下支えしてくれます。

あらかじめエンクロージャーに組み込まれているボックス・サブウーファーのAPBX 10 S4Sは、幅472×奥行334×高さ120mmとスリムなサイズ。足をつけると奥行は142mmになりますが、これでウーファーを下向きに設置することも可能で、こうすることでボックスの上に荷物を乗せることも可能です。だから荷室容量を損なうことも、最小限に止めることができて、なおかつ低音の増強も可能。定格入力は400Wだから、内蔵アンプの出力を増強したプリマのAP F8.9bitの2チャンネル分をブリッジして使ったシステムに組み合わせるのにもぴったりです。

もちろん、ユニットを2個使ってボックスを作るのもアリ。それでも容量は20リットルで済むし、高さは12cm程度で済みますから、とてもコンパクトなスレテオ・サブウーファーを作ることができます。

基本的にはプリマ・シリーズのアンプ内蔵DSPと組み合わせることを前提に作られたユニットで、AP F8.9bitと組み合わせると、低音ブースト機能と内蔵DSPの統合パラメトリックイコライザーを使って、より良質な低音を再生可能です。プリマ・シリーズをお使いの人、これからプリマ・シリーズの導入を考えている人は、このサブウーファーもシステムに加えることを検討してみませんか?