イタリアを代表するカーオーディオ・ブランド、オーディソン からC2Oという新製品が出ました。これはコアキシャル・トゥ・オプティカルの意味。コアキシャル・デジタルの入力をTOSLINKのオプティカル(光)・デジタル出力(最大192kHz/24bit)に変換するインターフェイスです。アナログAUX入力もデジタルに変換します。
これが、何に役立つかといえば、ポータブルDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)を持っている人向け。同社のbit ONE HDなどのプロセッサーやアンプ内蔵DSP同社のアンプ内蔵DSP、プリマ・シリーズでハイレゾ音源を楽しむときに、音源がDAPに入っていたとしたら、手軽に接続できます。入力はコアキシャル・デジタル(75Ω)と3.5mmミニジャック(3極または4極)のふたつ。これをオプティカル(光)デジタルに換えて、bit ONE HDやプリマ・シリーズなどに出力するわけです。
本体は幅60×奥行54.5×高さ26mmとコンパクトだから、グローブボックスの中とかセンターコンソールなどに装着してもスッキリ。これで、友人が持ってきたDAPの接続もスムース。DAPにコアキシャル・デジタル出力があれば、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源ならダイレクトに入力できるし、もしデジタル出力がなくても、DAPのヘッドホン出力を通じてC2Oに接続できます。C2OにはA/Dコンバーターが入っているので、ここでデジタル信号に換えてプロセッサー等に出力するわけです。同乗者のスマートフォン内の音楽を聴きたい場合も、簡単に接続できますね。
これなら、あらかじめプロセッサーなどから長いケーブルを配線しておかなくてもいいから、途中の干渉などの問題も減らすことができるし、プレーヤーとC2O間のケーブルを短くできるから音質的にも有利。コアキシャル・デジタル入力にはレシーバー回路とのバランスを改善するアイソレーション・トランスフォーマーが組み込まれているので、とくにクルマの助手席付近に潜在している電波干渉によるノイズも軽減します。
またミニジャックのほうには0.1〜2Vの範囲でゲイン調整ができるプリアンプもあります。だから接続する各デバイスを最適なレベルに調整した後で、アナログ/デジタル変換が可能。このA/Dコンバーターは48kHz/24bitです。
入力はミニジャックのAUX-INが優先される設計。このアナログの信号が検知されないと、コアキシャル・デジタル信号に自動的に切り替わるようになっています。デフォルトでは、このときの無信号時間は6秒間。基板上のスイッチで、この時間は6/9/12秒の3種類から選べるそうです。
いずれにしても、これを付けておくことで、自分が持っている音楽だけではなく、より幅広い音楽が気軽に楽しめるようになるのは事実だし、手持ちの音楽を楽しむにしても、配線はスッキリ。いいことづくめなのは言うまでもないでしょう。価格は19,000円(税別)です。bit ONE HDやプリマ・シリーズ等、同社のプロセッサーをお使いのかたは是非。