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カーナビの試乗インプレッション、カーオーディオ機器の試聴。気になる製品を徹底的にテスト!

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余ったスペアスイッチホールにUSBやHDMIを設置

 ビートソニックが、あるとなにげにありがたいUSB延長ケーブルおよびHDMI延長ケーブルを発売しました。

USB12
USB13


この延長ケーブルは、使われていないスペアスイッチホールを利用して取り付けるものトヨタ/ダイハツ車にフィットします。HDMI端子を延長してスペアスイッチの場所に装着できるUSB12(4,000円/税別)とUSB端子を延長するUSB13(3,500円/税別)のスペアスイッチ部分のサイズは23×23mm。スペアスイッチホールが26×23mmのクルマならUSBとHDMIの両方を備えたUSB14(7,000円/税別)が使えます。

USB14


最近の市販カーナビは背面にUSBやHDMIを備えていて、良く見るのは延長ケーブルをグローブボックスの中に忍ばせておくやりかた。これでもOKですが、やはりインパネに差し込み口があるとスマートだし使いやすいし、あらゆる面で重宝します。適合があるので設置を考えている人は適合表を確認してもらいたいのですが、大きな加工をしないで取り付けられるなら、ぜひ取り付けたいものです。


 



ケンウッド初。カラバリ有りのスタンダード・ドラレコ

 「安倍首相辞任の意向」というニュースがネット上で賑わっていますが、それとはまったく関係なくケンウッドの新しいドライブレコーダーの話題です。新ラインナップとしてDRV-355、DRV-350、DRV-250の3モデルを9月下旬から発売します。すべてオープン価格です。


スタンダードタイプという位置づけで、メインのモデルはDVR-350。これはケンウッドとしては初めてのカラー・モデルで、ブラック/シルバー/ブルーの3色を用意しています。型番はブラックがDRV-350-B、シルバーがDRV-350-S、ブルーがDRV-350-Lとなるわけですね。



そしてDRV-355とDRV-250はブラックのみの設定。DRV-355は他モデルに比べて倍の大容量32GBmicroSDHCカードを付属したモデルで、DRV-250は他のモデルに内蔵しているGPSを省いたシンプル・モデルです。

そのほかの部分は共通で、まず明るいF1.8のレンズを搭載しているのがひとつの特徴。視野角も水平122度、垂直63度、対角150度と広く、夜間やトンネルなどの暗いシーンでも幅広い範囲を高画質で記録できます。

1920×1080のフルハイビジョン撮影に対応しているので、走行時でもナンバープレートの数字などまで鮮明に記録可能。HDR機能を搭載しているので明暗差が激しい環境下でも白とびや黒つぶれを抑えて安定した映像を記録できます。逆光時やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明下などでは効果を発揮しそうですね。もちろんLED信号機の無点灯記録の防止や地デジ電波への干渉防止にも対応しています。

記録モードは常時録画、手動録画、イベント記録、駐車監視タイマー録画の4モード。この中で手動録画はボディ下に大きな緊急イチ押し録画ボタンを備えることで、素早く対応できます。これを押した録画画像は書き換えがされないイベントフォルダに移動&保存するので、事故に限らず、ハプニングや思わず出会った美しい風景など消したくない画像に出会ったらすぐに押すと良いと思います。

オープン価格ですが、実際の価格はDRV-350が14,000円前後、DRV-355がその2,000円高ほどで、DRV-250はDRV-350よりも2,000円ほど安いと想定されます。今流行している前後2カメラタイプや360度タイプではありませんが、これまであおり運転に一度も遭っていない人なら、このタイプでも十分かと思います。ブルーのモデルなんか、クルマのボディカラーとコーディネイトできたらカッコ良さそうですよね。



KICKSのインテリジェントルームミラーがパナソニック製

 かなり前にカーオーディオ業界では、ラゲッジにサブウーファーを積んで後ろが見えないからルームミラーをモニターに替えているクルマを見たことがありましたが、今や標準で採用されているんですね。ニッサンの新型SUV、KICKS(キックス)にパナソニック製のインテリジェント・ルームミラーが採用されているそうです。


パナソニックが作ったのは、ニッサンの第4世代電子ミラーというもの。従来は1.3メガピクセルだったカメラが2メガピクセルに向上し、ディスプレイも163ppi(従来は100ppi)に高解像度化。F2.0(従来はF2.8)のレンズや独自の映像処理技術によって夜間の視認性も向上していて、ダイナミックレンジも120dB(従来は100dB)に向上しています。LEDフリッカーを抑えてくれているのもありがたいですね。

リムがなくミラーの端までガラスで造形したデザインも美しいもの。カメラはリアウインドウの内側に取り付けれいるので、従来のインナーミラーのように車内や後席の同乗者が映り込んだりしません。つまりラゲッジルームにサブウーファーの壁を作っても問題なしってことですね。やらないでしょうけど(笑)。

いずれにしても、このようなインテリジェント・ルームミラーを採用したクルマなら、ルームミラーの後方視界を気にして大掛かりな造作を避けるようことは不要。ラゲッジルームをすべて潰してオーディオを設置することも可能です。インテリジェント・ルームミラーの本来の用途とはかけ離れているでしょうが(笑)オーディオ好きには嬉しい限りですね。

という意味では、ニッサンKICKSはオーディオをグレードアップするベース車両として良いクルマかもしれません。ダッシュボード上が複雑な形状をしていそうなので、なんとも言えませんが、9インチのナビが付くようですしね。


なんと65万円! RSオーディオから究極のサブウーファー

 ものすごいサブウーファーが登場しました。ドイツのスーパー・ハイエンド・ブランド、RSオーディオのRS Master 12-Limited Black Edition-です。なんと、その価格65万円(税別)!


無垢のアルミブロックから切削加工したフレームを売りにしているRSオーディオだから、このウーファーリングやマグネットケースも無垢材から切削加工したもの。真っ黒な仕上げが精悍です。リングとカバーをつなぐフレーム部分も細くて音のヌケが良さそうでいいですね。


細かいことは資料には書いていませんが、RSオーディオの持てる技術をすべて投入して、一切の妥協をせずに生産している究極のサブウーファーとのこと。きっと良いんでしょう。なにしろ国産の最上級サブウーファーの5倍以上の価格ですから。

仕様は2Ωデュアルボイスコイルで耐入力は最大600W、定格で300W。能率は88dBでFsが23,21Hzです。サイズは12インチ(30cm)で、取り付け穴の直径は310mm。取り付け深さは150mmです。推奨エンクロージャー容量はシールドで35〜45リットルなので、最近のカーオーディオではちょっと大きめですね。まあ、高価な製品なので推奨容量を守ってしっかり鳴らすのが良いかと思います。特製アルミケースも高そうですね。


プレミアムな製品なので、受注生産。注文を受けてから丁寧に仕上げます。そうそう、手に入れられるものではないでしょうが、究極のシステムを作り上げたいと考えている人はどうぞ。




クルマで試聴。カロッツェリア新PRSスピーカー

 今回はカロッツェリア新型PRSシリーズの車載状態での試聴です。実は3月に天童へ行った時もクルマはあったそうなんですが、装着直後で音がまとまっておらず、聴かせられる状態じゃなかったようなんですね。そのため天童では試聴できず。今回、デモカーを東京に運ぶ機会があって、ようやく試聴できたわけです。だからデモカーは山形ナンバー(笑)。まだ新型コロナウイルスが蔓延っている時期に遠出は大丈夫か!? は無しでお願いします(笑)

デモカーは山形ナンバーのハリアー


その影響もあって、クルマを運んできた東北パイオニアのスタッフは、戻ったあとに2週間の隔離を余儀なくされたとか。しかもクルマを置いて新幹線で帰ったので、今度は山形に戻すのも大変。同じく、2週間の隔離が必要ですからね。外部の人間なら隔離は不要なので、僕が蕎麦を食べに行きがてら運ぼうか? とも考えています(笑)

そんな余談はさておき、デモカーの試聴です。クルマは旧型のハリアー。フロントスピーカーにTS-Z900PRSを使い、ヘッドユニットは通称サイバーXのAVIC-CZ902XSを使用しています。システムは以上。パワーアンプはサイバーXの内蔵アンプを使用。サブウーファーも無しのシンプルな構成です。

CSTドライバーはAピラーに設置


4ch分の内蔵アンプは、CSTドライバーとウーファーに振り分けて使っています。つまり、CSTドライバーのツィーターとミッドレンジの帯域分割には付属のクロスオーバーネットワークを使い、ミッドレンジ(CSTドライバー)〜ウーファー間のクロスオーバーはサイバーXで設定しています。これで、4chアンプでも3ウェイシステムの構築ができるわけですね。

メインユニットはサイバーXです


そのCSTドライバー〜ウーファー間のクロスオーバーですが、CSTドライバーのローカットは800Hzに設定。ウーファーのハイパスは630Hzに設定しています。少し間が離れた設定ですね。このあたりはクルマや装着具合によって変わると思います。スロープは両方とも-18dB/octの設定です。

ウーファーはドアにトレードイン


あとは、運転席に近い右側のCSTドライバーのレベルを-5dBほど落としているくらい。イコライザーはフラットで何もいじっていません。男前(?)な設定です(笑)。さっそく手持ちのUSBメモリーを差し込んでハイレゾ音源を聴いてみます。

まず最初に驚いたのは、違和感がまったくないこと。カーオーディオの場合、スピーカー・ユニットの取り付け場所が限定されるため、どこかに位相のズレからくる違和感があって、それが良くも悪くも「カーオーディオの音」になっているんですが、それがまったく無いんです。とにかくスムースで自然。これが一番最初に驚いたところです。

2ウェイ1ユニット構成で位相が完全に一致


そして音場のリアルさにも驚きます。これまでの音場が良くできたクルマは何台も聴いてきましたが、やはりどこかに人工的な匂いを感じてきました。それは視聴位置から左右のスピーカーまでの距離が異なる状態で、タイムアライメントを駆使して作っているわけだからしょうがない部分ではありますが、TS-Z900PRSの場合はほんとうに自然なんです。人工的な匂いはまったく無し。このあたりは、点音源を突き詰めた効果なんでしょう。

おもしろいことがもうひとつ。タイムアライメントを運転席に設定した状態で助手席に座って音を聴く機会があったんですね。そんな状態でも、普通に音楽が聴けます。もちろん音像は左側によるし、運転席で聴いた時のような音場感は出るわけはないんですが、タイムアライメントを運転席に合わせた状態で助手席で聴いた時の気持ち悪さが無いんです。



今回は付属クロスオーバーを使用


あと、録音時に位相がズレている音が、はっきりわかるんですね。これも面白かったです。古いアナログの録音をハイレゾに変えた音源を聴いた時に気付いたんですが、キーボードの音だけが音場の外側から聴こえてくるんです。で「あっ、これは位相がちょっと変だな」と。

そういえば、数年前になにかのコンテストの曲で「あれっ? この曲、位相が変じゃない?」と思ったことを思い出しました。その時は、わりと曖昧なクルマが多くて、素晴らしい出来のクルマほど、この曲を聴くと「?」と思ったものですが、新PRSスピーカーだと、位相のズレがバレバレでしたね(笑)

このようにミッドレンジとツィーターの位相ズレが発生しない構造だと、カーオーディオにおいてはものすごくメリットが大きいようです。加えて幅広い帯域をダッシュボードよりも高い位置で、点音源で再生できることのメリット。これは、とてつもなく大きいですね。

今回のデモカーの場合は、800Hz以上をAピラーに装着したCSTドライバーで再生しているわけですが、CSTドライバーの再生能力を見ると173Hz〜90kHzなので、調整次第でもっと低い周波数から再生することも可能です。と書くと、ギリギリまで低くしてしまう人もいて、多くの場合歪みが増えてダメダメになることが多いのですが(笑)音を聴きながら適切なクロスオーバーを探ってほしいものです。

このように幅広い周波数をダッシュボードよりも高い場所で1カ所から出せるから、リアルな音場感が生まれるのでしょう。その自然さは、これまでカーオーディオでは聴いた記憶がありません。という意味では、画期的なユニットといえるでしょう。

幅広い帯域で位相があったいるからか、情報量もたっぷり。鮮度の高い音がリアルな音場を伴って鳴り響くので、クルマの中で聴いていることを一瞬忘れてしまうほどです。ドアのウーファーも再生帯域の負担が少なくなったおかげか、ヌケよく自然に鳴ってくれます。個人的には、サブウーファーが欲しいなぁという感じですが、ベースの音程もクリアに出ていて、これもなかなか車内では聴いたことがない感覚でした。

気になるのはサイズ感ですが、思っていたよりはコンパクトです。これより外径が大きなツィーターもありますから、でっかいツィーターだと思えばアリなサイズです。オーディオ好きなら大丈夫でしょう。個人的には、スピーカーが目立つのが嫌いなので、Aピラーに埋め込むのは気が引けますが、これならいっそのこと付属のブラケットう使って、堂々とダッシュボード上に置くのもありかな? と思っています。あるいはダッシュボードに目立たないように埋め込んだ場合はどうなんだろうと気になるところです。

という意味では、自作派にも使いやすいスピーカーと言えるでしょう。CSTドライバーはダッシュボードの上に置けばいいだけだし、ウーファーはカスタムフィットなので装着も楽です。これで良い音に変わるのだから簡単です。最も腕のある自作派の人なら、CSTドライバーを埋め込んだり、ウーファーも凝った取り付けをしちゃうんでしょうけど。

いずれにしても、これまでのカーオーディオを大きく変える可能性があるエポックメイクな製品であることは間違いないと確信しています。嘘だと思うなら、まずは自分の耳で確認してみることをお勧めします。

 

カロッツェリア新PRSスピーカー最速(たぶん)レビュー

 前回に続いて、カロッツェリアの新スピーカー、PRSシリーズの話題です。今回は、試聴室で聴いたサウンドのインプレッションをお伝えします。

試聴したのはかなり前の2020年3月2日。福島駅で東北新幹線から切り離され山形方面へ向かう時には、山あいに入るとまだ線路沿いに雪が残っている頃でした。新型コロナウイルスの陽性者の数は他国に比べてまだそれほど多くはないものの、2月下旬から急激に増えてきていて山形新幹線の乗客もまばら。そんな中、東北パイオニアのある天童へ向かったわけです。

昼頃について、昼食を済ませてから東北パイオニアへ。天童といえば個人的に日本一美味いと思っている蕎麦屋、やま竹があるわけですが、おそらく今の時間だと売り切れている可能性があるとのことで、今回は他の蕎麦屋へ。水車そばのような太めの蕎麦で、これはこれで美味しかったです。

そんな前置きはどうでもいいとして(笑)さっそく試聴です。新製品の説明もそこそこに試聴室に入り、持参したUSBメモリーの音源をかけていきます。最初の出音は、正直なところ「?」という印象でした。もちろん悪いわけではありませんが、ややハイ上がり気味で、それが影響してかヴォーカル帯域がすこしくもった感じの印象だったんです。


それを伝えたところ、ツィーターとミッドレンジのクロスオーバーポイントを付属のネットワークに替えてみようということになりました。どうやら、最初はマルチアンプ駆動していたみたいなんですね。それが微妙にエネルギーバランスを崩していたようなんです。ただ、聴いた瞬間にインパクトのある音を出そうと思って高域を少し強くしてしまうエンジニアの気持ちもわかります。このへんは微妙ですよね。

TAD Micro Evolution Oneとのツーショット


付属ネットワークを使って繋ぎ直して再試聴したところ、音はがらりと変わりました。もちろん良い方向へ。とにかくスムース。まったく違和感を感じない良質の音が耳に飛び込んできます。この違和感の無さが、このスピーカーの特徴を最もよく表していると思います。


音像の出かたや音場感も素晴らしいものです。音像は、本当にそこにいるんじゃないかと勘違いするくらいリアルに目の前に立ち、音場も立体感を伴って目の前の空間に展開します。これまで聴いてきたスピーカーの場合、やはりどこかに違和感があって、それが特徴として感じられたりと良い方向に転ぶ場合もあるのですが、このスピーカーの場合はまったく違和感を感じません。とにかくウルトラ・スムース。それが、位相を完全に一致させたCSTドライバーの強みといえるでしょう。

透明度の高い水のようにするりと体内に入ってくるので、あまりにもすんなり受け入れられます。そのあたりは不思議な感覚で、聴く人にとっては「つまらない」と感じる人もいるかもしれません。が、原音再生とはこういうことをいうのでしょう。音楽ソースの音をありのままに伝えるという点では長けていて、あまりにもスムースだからそう感じるのだと思います。それほど経験が多いわけではありませんが、レコーディング中に調整室のモニタースピーカーから出てきた音とでも言いましょうか。そんな雰囲気のある、ものすごく鮮度の高い音です。

これが、クルマの中に設置した時にどうなるのかは、正直想像できません。が、スペックでいうとCSTドライバーの再生周波数帯域は173Hz〜90kHzと広く、多くの帯域をダッシュボードの上で再生できるわけなので車内でも有利に働くと思います。あとはウーファーとの位相だけですが、タイムアライメントを駆使することで、どうにかなりそうな気もします。

3ウェイシステムのウーファーとミッドレンジのクロスオーバーポイントも690Hzと低いので、こちらも車載でも大丈夫だと思います。先ほど、マルチアンプ接続をネットワーク接続に変えたという話をしましたが、別にマルチアンプ接続が悪いと言っているわけではなく、調整がしっくりこなかったというだけなので、きちんとセッティングを行えばマルチアンプ接続でもネットワーク使用でも、どちらでも良いかと思います。


いずれにしても、試聴室で聴いた新型PRSシリーズの音は、とても好印象でした。CSTドライバーのサイズ感は気になるところではありますが、この音がクルマの中でも楽しめるのなら、従来のカーオーディオが一皮むけるような気さえします。

 

新型ハリアーやC-HRのDA車にお乗りのかたは注目

 ビートソニックがディスプレイオーディオ用外部入力アダプター、AVX02(28,000円/税別)と併用してディスプレイオーディオに外部入力を増設できるオプションスイッチ、AVX-SW1(3,500円/税別)が新型ハリアー(ディスプレイオーディオ装着車)やC-HR(GR SPORT)に適合することを確認しました。

AVX02はトヨタ純正のディスプレイオーディオに外部入力端子を増設できるので、iPhoneを接続してのミラーリングやアマゾンFire TVスティックをつないでの動画配信サービスを見られるようになります。走行中にTVが映る機能も搭載しているので、常にTVの映像を見られるようにしておきたいという人にもいいですね。


iPhoneをつなぐとYouTubeが見られるしFire TVスティックをつなげば、AmazonプライムビデオやNetflix、DAZNなどの動画配信サービスも車内で楽しむことが可能。まあ、通信量も増えるのでネット環境を整えなければならないし、動画配信サービスの場合は料金がそれなりにかかるのでコストはかかりますが。接続したブルーレイプレーヤーやゲーム機器の映像も、ディスプレイオーディオのモニターで楽しるようになります。

AVX-SW1は、これまでAVX02の単体使用だと適合しないとされていた新型ハリアーやC-HR(GR SPORT)での使用できるようにするもので、アタッチメントが3サイズ付属しているので、車両のスペアホールに後付け感を出さずに装着できるのもポイントです。


走行中は用途が限定される純正ディスプレイオーディオに不満を持っていたら、いっそのことミラーリングしたり動画配信サービスが見られるようにグレードアップしてみてはいかがでしょうか?

CSTを投入したカロッツェリアの新PRSシリーズ

 ようやく日の目を見る時がやってまいりました。カロッツェリアの新しいPRSシリーズ・スピーカーです。


実はこのスピーカーを試聴したのは2020年3月初旬のこと。新型コロナウイルスの影響でガラガラの東北新幹線に乗り、天童へ行ってきました。その頃は、まだ5月の連休明けに発表するスケジュールで動いていたのですが、その後の感染拡大によってパーツの入手が難しくなったりしたため、5月の発表は見送りになったんです。


CSTドライバーは以前も開発段階でお蔵入りしたことがあったため「もしや今回も…」とも思ったんですが、今回は発売が決定しました。スタッフの「出したい!」という思いが勝ったみたいです。めでたし。とともに、ホッとしています。

新しいPRSスピーカーは「PRS」を名乗っているものの、前作とはまったく違います。もちろん「Open&Smooth」というコンセプトは共通しているものの、今回はCSTドライバーという技術を投入しています。

このCSTドライバーは、ホームオーディオにも詳しい人ならご存知かと思いますが、もともとパイオニアのプロ用機器を開発していたTAD(テクニカル・オーディオ・デバイセズ)が培ってきた技術。振動板の素材は異なりますが、最上位スピーカーのReference Oneを始め多くのスピーカーに採用されているTADのコア技術です。

CSTとはコヒーレント・ソース・トランスデューサー の略。このコヒーレントという言葉がCTSドライバーの大きなキモです。コヒーレントとは整合性とか論理的一貫性などを表す言葉で、複数の波の振幅と位相に一定の関係があることを意味しています。CSTドライバーの場合は、ミッドレンジとツィーターの位相が合っていて、両ユニットから出た音の波がきれいに揃っていることを表しています。

そういえばCSTドライバーがどんなものかを説明していませんでしたね。新PRSシリーズのTS-Z900PRSおよびCSTドライバーのTS-HX900PRSに採用されているCSTドライバーは7.3cmミッドレンジのセンターキャップにあたる部分にツィーターを配置したスタイルです。TS-Z900PRSは、このCSTドライバーに17cmウーファーとネットワークを組み合わせたもの。TS-HX900PRSはCSTドライバーとネットワークのセットです。


つまりCSTドライバーは1ボディ2ユニットの2ウェイシステム。TS-Z900PRSのように17cmウーファーが加わると、2ボディの3ウェイシステムになります。個人的には、3ウェイシステムは取り付けの手間がかかるしユニットが増えれば増えるほど調整も難しくなるので「クルマにフロント3ウェイは不要」と思っているのですが、これならでっかいツィーターとウーファーの2ユニットと思えばいいわけですから、OKですね(笑)。

ミッドレンジ&ツィーターが合体しているわけですから、広帯域をダッシュボード上などの高い位置で再生できます。これは、カーオーディオにとってすごく有利。CSTドライバー単体の再生周波数特性は173Hz〜90kHzなのでほぼフルレンジの広帯域再生がダッシュボード上で可能です。

しかも構造上、ミッドレンジとツィーターの位相ズレが生じない作り。このあたりは一般的な同軸2ウェイと違っていて音の到達時間にズレがない、本当の点音源を実現しています。これがCSTドライバーのキモとなる部分です。


価格はTS-Z900PRSが128,000円(税別)でTS-HX900PRSは78,000円(税別)。発売開始は9月を予定しています。もう、多くの人は使い切ってしまったでしょうが、単体のTS-HX900PRSなら、特別定額給付金でお釣りがくる金額です。そろそろ、販売店には新PRSシリーズのカタログも届いているはずなので、まずはカタログを見て音を妄想しましょう。僕は試聴済みなので、近いうちにレビューをお届けします。

 

クラリオンのSAFE-DRにAI顔認証が追加

 フォルシアクラリオンが国内で展開するクラウド活用型車両管理サービス「SAFE-DR」の新サービスとして、9月からAI顔認証サービス機能が追加されるそうです。

といっても業務用のサービスなので一般のドライバーにはあまり関係ありませんが、新サービスのAI顔認証は事前にドライバーの顔をスマートフォンなどのカメラで登録しておくと、クルマに乗った時に車内のドラレコでドライバーを認識し、個々のドライバーに紐づけた運転データを専用サーバに集積します。例えば走行距離や軌跡、走行時間、危険運転といったデータですね。


そのデータは、専用Webサイトで運航管理者が確認できるので、遠隔で各ドライバーの運転状況を把握できるし、安全運転指導にも役立てることができます。ドライバーにしてみれば、すべてを把握されるので途中でサボったりできないしたまったもんじゃありませんが(笑)管理者側から見ると安全運転指導だけではなく、クルマの稼働率を把握して余剰車両を減らしコスト削減を図るなど、さまざまな効果がありそうです。


このサービスを使うためにはD-TEG社製のTX2000というSAFE-DR対応通信型ドライブレコーダーを使い、オプションカメラを追加してドライバーを撮影できるようにすることが必要。システム的にはわりと大がかりになってしまいますが、通信量が安くなったりすれば今後、さらに拡充する可能性はあると思います。通信型ドラレコを利用した自動車保険はいまもありますが、それが広がることも考えられるし、レンタカーやカーシェアリングにも考えられますよね。またいずれは一般のクルマにも。ディーラーが顧客の動向を把握できれば、きめ細かいサービスにつながると思うので、管理されるのが嫌じゃない人なら使いそうな気がします。

いずれにしても、それがいいか悪いかは別にしてAIは今後、あらゆるクルマ社会に広がっていきそうな気配。たぶん僕はそれが広がったら古いマニュアル車に乗ろうと考えると思います(笑)

ミニカー型USBメモリーで音楽を楽しみませんか?

 最近はCDをクルマに持ち込まず、音源をUSBメモリーに入れて持ち込む人も多いと思います。クルマでハイレゾを楽しんでいる人のほとんどはDAPかUSBメモリーですよね。僕も最近はわざわざCDは持ち歩かず、もっぱらUSBメモリーです。

となるとUSBメモリー選びのセンスが問われます。僕はなるべくコンパクトなやつが好きなので長さ1cm程度の小さいやつにしていますが、差し込んだのを忘れてしまうこともしばしば(笑)。もう少し、存在感があるヤツもいいかなぁと思っています。

そこでスバラー、もといスバリストの人なら、こんなのどうでしょう? というわけでスバルWRXの1/72スケールミニカー型USBメモリーです。


ダイキャスト製のしっかりとした作りで、メーカー保証が1年付き。ヘッドライト点灯機能も付いていて動作中はヘッドライトが光ります。読み込み中は点滅するので、パッシングしているみたいで雰囲気がでます(笑)。タイヤ部分も回ります。


販売しているサイト、CAMSHOP.JPを見ると32GBで3,980円(税込)なのでちょっと割高ですが、同じ車種に乗っているクルマ好きならマストアイテムでしょう。


大きさもそれなりなので、ヘッドユニットに直接差し込むのはちょっと危険かもしれませんが、延長コードをセンターコンソールなどに伸ばしておいて、そこに差し込むのなら大丈夫。車内のインテリアにもなります。


で、CAMSOP.JPのサイトを見てみたんですが、他の車種もいろいろあるんですね。ミニとかアストンマーティンとかメルセデス・ベンツとかフォード・マスタングとか。フィアット500やワーゲンバス、ビートルなんかもあります。

マイカーと同じ形のUSBメモリーで好きな音楽を楽しむ。こんな手もアリでしょう。

カーナビタイムがカープレイのダッシュボードに対応

そろそろお盆休みモードだろうと思っていましたが、動いている会社もあるんですね。ナビタイムのカーナビアプリ、カーナビタイムが、本日7月12日からApple CarPlayのダッシュボード機能に対応したそうです。

トヨタが標準で採用したり、カロッツェリアなど様々なメーカーが社外品を出したりしてユーザーが広がっているディスプレイオーディオですが、iOS13から導入されたCarPlayダッシュボードに、カーナビタイムが対応したというのが今回のニュース。サードパーティが提供するカーナビアプリとしては、ダッシュボードに対応したのは日本企業で初めてだそうです。

ダッシュボードに対応したことで何ができるかというと、カーナビタイムを利用中に画面を切り替えることなく選曲などの音楽の操作ができるし、通話時に通話先の情報が表示されるなど、なにかと便利なんですよね。ダッシュボードがないと、いちいち切り替えて使わないといけないのが面倒で、iOS12の時からCarPlayに対応していたもののどうしても使う気にはならなかったカーナビタイムですが、これなら使ってみようかな? という気になります。

カーナビタイムはオフラインでも使えるのが魅力。また交差点拡大図や高速道路の分岐図なども一般のカーナビ並みのイラストだし、VICSの渋滞情報も表示できます。Siriにも対応しているので、事前に機能を登録しておけば音声で簡単に操作できるので、自宅への帰宅ルート検索などはかなり便利です。

まあ、ディスプレイオーディオを使っている人はそれほど多くはないだろうし、だいたいはAppleのマップやGoogleマップ、またはYahoo!カーナビを利用しているんでしょうが、日本独自に発展したカーナビの中で揉まれてきたナビタイムなので見やすさ、使いやすさには定評があります。ダッシュボードに対応してさらに使いやすくなったカーナビタイムを利用する手は大いにありでしょう。

クラリオンから商用車用のバックカメラ&モニター

大型トラックなどの商用車用なので一般のドライバーには関係ありませんが、フォルシアクラリオンが2種のHDカメラとHD対応の7型モニターを9月から発売します。

今回発売するHDカメラは、映像の高解像度化が望まれているのに対応したもの。100万画素のCMOSセンサーを採用して、夜間でも明るく鮮明な映像を表示できます。また、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)機能を搭載しているので、逆光やトンネルの出入り口など明暗差が大きい場所でも、白飛びや黒つぶれを補正してクリアな映像を表示します。
CR-8500A

CR-8500AというHDカメラはシャッター付きのモデルで、もう一つのCR-8600Aはシャッター無し。発売はシャッター付きが先で9月、シャッター無しは1ヶ月遅れて10月というスケジュールを予定しています。シャッターにはクラッチ機構を内蔵した高耐久メカニズムを採用しているので、壊れにくいのも特徴。防塵防水性も最高レベルのIP69Kをクリアしています。
CR-8600A

7型ワイドモニターのCJ-7800Aはズーム機能を搭載。水平画角160度のカメラ映像を、約120度に切り替えることも可能です。160度の映像は魚眼っぽくやや丸みを帯びた映像に見えますが、120度だとしっかり垂直&水平が出ています。このあたりは、ドライバーの好みで切り替えるといいでしょう。設定はモニター側で行います。
CJ-7800A

1/3/5/7mの参考用距離マーカーを表示するので、後方の距離感をサポート。取り付け位置に合わせた7パターンのマーカー表示を用意しているので、様々な車種に対応します。またHDカメラだけではなく、従来のNTSCカメラも接続可能。ひとまず既存のカメラを繋いで、モニターだけ先に新調するという手もあります。

運送業界は昨今、ドライバーが足りないので、経験不足のドライバーも増えています。そんな状況でも安心してドライブできるような補助機能は嬉しいですね。価格はすべてオープン価格です。

フロントもリアも車内も鮮明に。3カメラ仕様のドラレコ

レーシングドライバーでチーム監督でもある脇阪寿一氏がプロデュースしたドライブレコーダー「見逃せへんで!」シリーズ(?)の新作です。オウルテックから、クルマの前後に加えて車内の様子も記録できる3カメラ仕様のドラレコ、OWL-DR803FG-3C(32,800円/税別)が発売されました。















フロント用と室内用のカメラが前後に付いたものとリア専用カメラの2ボディ3カメラ仕様で、3カメラすべてのセンサーにはソニー製CMOSイメージセンサーのSTARVISを採用。暗いところでも、ノイズの少ないクリアな映像を撮影できます。またフロント用のカメラは、フルHDよりも高解像度な2560×1440のWQHD。リアと室内用もフルHDの解像度で、前後、室内とも鮮明に記録できます。

レンズはフロントがF1.4、車内とリアはF1.8という明るさ。夜間やトンネル内など、低照度の環境でも鮮明な映像を残せます。またWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)を備えているので、逆光の状態でも白飛びやクルツブレを抑えて階調を保った映像を撮影できます。

GPSを搭載しているので、ドライブルートの確認も可能。LED信号が消える問題や地デジ電波妨害の対策も万全です。駐車監視機能も備えているので、駐車時に衝撃を感知すると自動的に記録を開始。これも嬉しいですね。

車内カメラはレンズの周囲に4基の赤外線LEDを備えているので、室内が暗くてもバッチリ記録できます。画角も、室内用は対角148度とフロントの139度、リアの133度よりも広いので、死角はドアミラーより前の一部のみ。見逃せへんで! は伊達ではありません(笑)

あおり運転が厳罰化された後、室内も撮れる360度カメラが増えてきましたが、やはり前方も後方も車内も、それぞれ別々のカメラで撮れるのが安心。あおり運転対策のためにも、3カメラ仕様のドラレコは今後の必須です。

小型グライコ付属のムックが発売中です

今や、高価な付録付きの雑誌やムックが増えて、雑誌を買っているんだか付録を買っているんだかワケがわからなくなっていますが(笑)、音楽の友社が6月に発売した「音の最終調整 真空管グラフィックイコライザーの調べ」を紹介します。

このムック本はstereo編ONTOMO MOOK真空管キットシリーズの第4弾。なんと、ラックスマン製の小型真空管グラフィックイコライザーが、特別付録として付いてきます。価格は18,700円(税込)と、雑誌としては高いですが、オーディオ機器としてはリーズナブル。もともと小型のグラフィックイコライザー自体が珍しいこともあって好評で、そろそろ売り切れ間近だそうです。先ほどAmazonを見てみましたが(8月4日15:00時点)残り19点でしたね。

組み立ては簡単で、ハンダ等は不要。シャーシのネジ止めだけで組み立てられるので、プラスドライバーさえあれば誰でも簡単に作れます。グライコで調整できる中心周波数は55Hz/220Hz/880Hz/3.5kHz/14kHzの5バンドで、カーオーディオの周波数とは設定が違いますが、積極的に音をいじって好みの音にセッティングできます。イコライザーのオン/オフスイッチもあるので、効果を聴き比べるのも簡単です。

「今は余計なものを極力無くし、音の鮮度や解像度を追求する方向性が、オーディオの楽しみかたの主流です。が、本来、オーディオって自分で機械をいじって好きな音に近づけていくのが面白かったと思うんです。そもそも、この真空管シリーズのコンセプトはストイックにスピーカーのセンターで音を聴くというものではなく、音をいじって楽しむというもので、積極的にいじって好きな音を探して楽しんでもらえれば本望です」とはラックスマンの開発者の弁。

トーンコントロールを使いたいけど、音が悪くなるから使っていないとか、部屋の構造上フラットな特性で再生できないとか、音が大人しくてつまらない。もっと豊かに鳴らしたいとか、現状に満足できていない人は多いと思います。ストイックに原音再生を追求するのは王道ですが、音を積極的にいじって好みの音に持っていくのも一つの手。SN比は100dB以上あるとのことなので、マニアでもまあまあ納得できる数字かと思います。

カーオーディオの調整の練習を自宅でしてみるのもいいし、自分の好きな音を探してみるのも一つの手。積極的にグライコを使って遊んでみてはいかがでしょうか。

NISMOとケンウッドがコラボしたワイヤレスイアホン

個人的には耳穴に異物を突っ込むのは大っ嫌いなので使わないと思うが、モータースポーツ・ファンや日産好きなら興味を持つかもしれません。JVCケンウッドとMISMOのダブルネームの完全ワイヤレス・ヘッドホン、KH-CRZ50T(16,830円/税込/送料・手数料別)です。

NISMOのブランドからであるレッド&ブラックのツートンカラーで、NISMOとKENWOODのダブル・ブランドロゴを配置。本体表面に微細な凸凹のあるストーン仕上げは、質感が高く肌触りの良い仕様です。

Power Class1に対応したBluetooth搭載の完全ワイヤレス・イアホンで、安定したワイヤレス接続を実現。15分の充電で約1時間の再生ができるクイック充電にも対応しているし、フル充電時は最大16.5時間の長時間再生が可能です。

気分に合わせて切り替え可能な3種類のサラウンドモードも搭載。イアホン本体にマイクを搭載しているので、音声アシスタントの起動やハンズフリー通話にも対応しています。イヤーピースは、Sサイズ、Mサイズに加え、さらに小さはXSサイズも付属。小耳にも対応しているので、女性にも良いかもしれません。

ケンウッドは「限界を超越する鋭敏さ」というブランドビジョンのもと、国内で大人気のスーパーGTシリーズや、ニュルブルクリンク24時間レースなどで活躍するチームをサポートしています。その一環で生まれた今回のコラボ製品。販売はスーパーGTシリーズのNISMOブースや全国の日産販売会社、横浜の日産グローバル本社ギャラリー内の日産ブティック、日産オンラインショップやClub NISMOの会員向けサイトClub LOUNGEで行われます。