サイバーナビが連続したので、ちょっとひと休み。デンソーテンの新製品に移ります。11月上旬に発売予定のイクリプスのカーナビが発表されました。
登場したのはドライブレコーダー内蔵のDシリーズが、2DINサイズのAVN-D10と横幅200mmのワイドボディのAVN-D10Wの2機種、ドラレコの無いベーシックモデルがRシリーズでAVN-R10(2DIN)とAVN-R10W(200mm)の2機種。そして特定販路向けとしてPシリーズも2DINとワイドボディの2機種が用意されています。合計6機種のラインナップです。
まずは3シリーズ共通の特徴として、Wi-Fiを内蔵しています。とはいえ、新サイバーナビのようにWi-Fiスポットになるわけではなく、スマートフォンとワイヤレスで接続するためのWi-Fiです。これを使えば、毎月、新しく開通した道路の差分情報を自動で更新したり、サーバー情報から目的地を検索したり、目的地周辺の駐車場を更新したりが可能。ただし自動地図更新の利用期間は2022年10月末までと、期限があります。
またカーナビ内のメモリーに録音したCDのタイトルを、Wi-Fiを通じて付与することができます。だから最新CDを録音しても、すぐにタイトル等の情報を表示できるというわけ。これは便利です。またDシリーズなら、あたらじめスマホに専用アプリをダウンロードしておけば、録画データをWi-Fiでスマホに転送可能。そのデータは簡単にSNSにも使えるので、ドライブシーンの投稿が増えそうですね。
ドラレコ内蔵のDシリーズですが、200万画素のカメラと1/2.7型CMOSセンサーを採用。業界最大級のイメージセンサーを使い、フルHDの高画質で視認性の高い映像を撮影します。HDR(ハイダイナミックレンジ)合成技術を搭載しているので、逆光や夜間の撮影で起こりやすい白飛びや黒つぶれを防止。つねに鮮明は映像を記録できます。
ドラレコ本体をカーナビ内に内蔵しているから、フロントガラスに取り付けるのはコンパクトなカメラのみ。これにはGPSアンテナやマイクも内蔵しているので、スッキリと取り付けられるのもDシリーズの良さです。なお、あおり運転の影響もあって、今や後方の録画も重要ですから、Dシリーズもオプションのバックカメラをつけることによって対応しています。前方カメラ同様、常時記録、イベント記録、手動記録の3方法に対応しているので、あおり運転に遭遇しても追突事故があっても安心です。
他社のカーナビがエンターテインメント性の充実に力を入れている中、安心と快適さに絞って開発を続けるイクリプスのカーナビ。ナビ情報の下にオーディオ情報を表示し、1画面で両方が見られる表示も好評とのこと。こんな真面目なカーナビがあってもいいと思います。