みなさん、第一フェーズというメーカー、ご存知ですか? 古くからのカーオーディオ・ファンなら、覚えているかたもいると思います。僕も以前、MG-Fに乗っていた時に、青いモデルを積んで使っていました。とても真面目な、よい音がするアンプです。
MG-Fに乗っていた頃だから、2000年前後のモデルですかね? 何度かオーディオを入れ替えているので、もう少しあとかもしれません。とにかく、新しいものではありませんが、このモデルをバージョンアップしたモガミモデル722tiiがまだ買えるんですね!
モガミモデルとは、このアンプを設計した最上さん自身がチューニングを施したということ。最上さんはトリオ(現ケンウッド)で設計者として活躍したあと、ボーズ製品などをOEM生産していた第一フェーズでカーオーディオ用アンプ等の設計を行っていたかたです。もともと第一フェーズとは、あのアキュフェーズの子会社なので、音創りもその流れを汲んでいて、青いアンプも緻密で真面目なサウンドでした。
青いアンプに関しては、特性的にややかまぼこ型な印象で、低域がやや弱い印象があったものの、音の静かさと透明感ある音はとても魅力的。いわゆる、モニター的な音といいますか。試聴用のリファレンスとして聴くには、とても良いアンプで、たしか一時期、オートサウンドのリファレンスアンプとしても使用していたと思います。僕は、クルマに積んだ時に低音がやや弱いのは我慢できなかったので(笑)、サブウーファーを追加した上にBAラボのキャパシタを入れて対応していました。
で、今回、知人が20万円くらいの予算で、2チャンネルアンプの質の良いものを探しているという相談があり、探していたらヒットしたのがモガミモデル722tiiというわけ。定価で21万円(税別)なので、わずかに予算はオーバーしますが、音の良さを考えたら十分に範囲内かと思います。
そこでクラスAに聞いてみたところ、なんと読者全員に126,000円(税別)で出してもいいとのこと。まあ、考えてみれば在庫処分といいますか(笑)。なんと40%オフだから、かなりお安くなります。購入にはクーポンコード「CAP2019」が必要で、これを販売元のクラスAに伝えることで、割引が有効になります。また、販売店も割引があるそうなので、興味のあるかたはクラスAのサイトのお問い合わせからメールや電話で連絡してみてください。その際も、クーポンコードが必要です。
設計が20年ほど前とはいえ、良いものは中身を変えなくても長く残ります。ましてや技術革新が進むヘッドユニットとは違い、技術が確立しているAB級アンプだから、良いものはいつまで経っても良いといえます。おそらく、今、このアンプを作ったとしたら、20万円では出せるわけもなく、2倍以上の価格になるでしょう。というか、そもそもパーツ自体、コストがかかって製造をやめてしまっているものがいくつかあるので、同じものを作ることは不可能。ある意味、貴重なアンプです。
とはいえ、もう一度聴いてみないとわからないので、製品を借りてきました。来月にはじっくり試聴してレポートをする予定なのでお待ちください。台数限定なので、欲しいかたはお早目にと言いたいところですが、50台ほどあるそうなので、それほど急がなくていいかも(笑)。