今や、高価な付録付きの雑誌やムックが増えて、雑誌を買っているんだか付録を買っているんだかワケがわからなくなっていますが(笑)、音楽の友社が6月に発売した「音の最終調整 真空管グラフィックイコライザーの調べ」を紹介します。
このムック本はstereo編ONTOMO MOOK真空管キットシリーズの第4弾。なんと、ラックスマン製の小型真空管グラフィックイコライザーが、特別付録として付いてきます。価格は18,700円(税込)と、雑誌としては高いですが、オーディオ機器としてはリーズナブル。もともと小型のグラフィックイコライザー自体が珍しいこともあって好評で、そろそろ売り切れ間近だそうです。先ほどAmazonを見てみましたが(8月4日15:00時点)残り19点でしたね。
「今は余計なものを極力無くし、音の鮮度や解像度を追求する方向性が、オーディオの楽しみかたの主流です。が、本来、オーディオって自分で機械をいじって好きな音に近づけていくのが面白かったと思うんです。そもそも、この真空管シリーズのコンセプトはストイックにスピーカーのセンターで音を聴くというものではなく、音をいじって楽しむというもので、積極的にいじって好きな音を探して楽しんでもらえれば本望です」とはラックスマンの開発者の弁。
トーンコントロールを使いたいけど、音が悪くなるから使っていないとか、部屋の構造上フラットな特性で再生できないとか、音が大人しくてつまらない。もっと豊かに鳴らしたいとか、現状に満足できていない人は多いと思います。ストイックに原音再生を追求するのは王道ですが、音を積極的にいじって好みの音に持っていくのも一つの手。SN比は100dB以上あるとのことなので、マニアでもまあまあ納得できる数字かと思います。
カーオーディオの調整の練習を自宅でしてみるのもいいし、自分の好きな音を探してみるのも一つの手。積極的にグライコを使って遊んでみてはいかがでしょうか。