KICKSのインテリジェントルームミラーがパナソニック製

 かなり前にカーオーディオ業界では、ラゲッジにサブウーファーを積んで後ろが見えないからルームミラーをモニターに替えているクルマを見たことがありましたが、今や標準で採用されているんですね。ニッサンの新型SUV、KICKS(キックス)にパナソニック製のインテリジェント・ルームミラーが採用されているそうです。


パナソニックが作ったのは、ニッサンの第4世代電子ミラーというもの。従来は1.3メガピクセルだったカメラが2メガピクセルに向上し、ディスプレイも163ppi(従来は100ppi)に高解像度化。F2.0(従来はF2.8)のレンズや独自の映像処理技術によって夜間の視認性も向上していて、ダイナミックレンジも120dB(従来は100dB)に向上しています。LEDフリッカーを抑えてくれているのもありがたいですね。

リムがなくミラーの端までガラスで造形したデザインも美しいもの。カメラはリアウインドウの内側に取り付けれいるので、従来のインナーミラーのように車内や後席の同乗者が映り込んだりしません。つまりラゲッジルームにサブウーファーの壁を作っても問題なしってことですね。やらないでしょうけど(笑)。

いずれにしても、このようなインテリジェント・ルームミラーを採用したクルマなら、ルームミラーの後方視界を気にして大掛かりな造作を避けるようことは不要。ラゲッジルームをすべて潰してオーディオを設置することも可能です。インテリジェント・ルームミラーの本来の用途とはかけ離れているでしょうが(笑)オーディオ好きには嬉しい限りですね。

という意味では、ニッサンKICKSはオーディオをグレードアップするベース車両として良いクルマかもしれません。ダッシュボード上が複雑な形状をしていそうなので、なんとも言えませんが、9インチのナビが付くようですしね。