再びオートメッセのネタに戻ります。今回はフェリソニ(フェリース・ソニード)。もちろんフェリソニの制振材をふんだんに使っていると思われますが、同社が輸入を担当しているシンフォニ・クワトロリゴのアンプとDLSのスピーカーを搭載したデモカーがありました。
まず最初に謝っておきたいのですが、アンプもスピーカーも型番をメモしておくのをすっかり忘れていました。しかもWebで調べてみても、シンフォニ・クワトロリゴのページはまったく見つかりません。正式にシンフォニなのかシンフォニーなのか「ー(オンビキ)」が入るのか入らないのかも分からず…。よってざっくりとした印象のレポートになることをお許しください(笑)。
シンフォニ・クワトロリゴはイタリアのブランド。20年以上前に創業したメーカーです。当時はシンフォニでしたが、数年前にクワトロリゴがくっつきました。イタリアといえばオーディソンがあるしモスコニもそう。このような、魅力的なブランドに比べると知名度では一歩劣るシンフォニ・クワトロリゴですが音は負けてはいません。今回のイベントではシンフォニ・クワトロリゴのアンプを搭載したデモカーが数台ありましたが、どれも品のある素晴らしい音を聴かせてくれました。
このメルセデス・ベンツE53の音もそう。けっしてインパクトが強い音ではありませんが、上品で暖かみのある音色が魅力です。それはDLSのスピーカーとの組み合わせも関係しているのでしょう。柔らかすぎず硬すぎることもなく、自然でニュートラルな音色。それが無個性にもつながる危険性もありますが、シンフォニ・クワトロリゴのアンプが、音色を加えて音を魅力的に仕上げている感じです。ロング・ドライブで長時間音楽を聴いていても疲れないような安心感のある音。メーカーのデモカーなら、短時間の試聴でインパクトを与えられるように派手な音創りを行うことも多いのですが、このクルマは個人オーナーのクルマを借りてきたもの。個人オーナーのクルマだからこそ、派手さはないものの聴き心地の良い上品な仕上がりの音なんだと思います。
アンプもスピーカーも型番はわかりません(重ね重ねごめんなさい)が、アンプはA級とAB級があるようで、おそらくツィーターにはA級を使っていると思われます。というくらい高域は透明感があり温もりを感じる魅力的な音でした。中低域も暖かい音色。立ち上がりのインパクトが強烈とか、ハッとする感じの音ではありませんが、ほっとするような居心地の良さを感じます。こんな音を好きな人も多いんじゃないでしょうか。
人を驚かせるようなインパクトのある音も良いですが、聴いていてずっと長く浸りたくなるような居心地の良い音。ロング・ドライブ好きのかたにはしっくりくるようなオーディオです。