ヘリックスDSP ULTRAの評判が良いですね

昨年末だったか今年の初めだったか時期は定かではありませんが、発売がスタートしたヘリックスのDSP ULTRA。僕はまだ視聴していませんが、ショップからの情報によるとなかなか評判が良いみたいですね。

ヘリックスDSP PRO MK IIの上位機種として開発されたもので、内部処理の動作サンプリングレートは96kHz/32bitと、DSP PRO MK IIと変わらないものの、内蔵の64bitプロセッサーを2基に増やした(DSP PRO MK IIは1基)ため、CPUの処理スピードは格段にアップ。ちなみに圧倒的に音が良いBRAX DSPは3基搭載しており、処理スピードは音の良さにも直結するので、CPUを2基搭載して処理スピードを速めたDSP ULTRAも大いに期待が持てます。


となると、価格の上昇も気になるところです。なにしろBRAX DSPは82万円(税別)。ヘリックスDSP PRO MK IIは16万円(税別)なので、単純に考えても30万円は下らないだろうなぁと思っていました。が、DSP ULTRAの実際の価格は23万円(税別)。思ったほど高くなっていないと、ちょっとホッとした気分です。

サイズは幅177×奥行170×高さ40mmと、DSP PRO MK IIと比べて奥行きが2cm大きくなった程度。しかしRCA出力はDSP PRO MK IIの10chからULTRAでは12chへと増加しています。もっともフロント3ウェイ+サブウーファーがステレオでも8chなので、12chというと、リアスピーカーも鳴らせるし、フロントが2ウェイならセンタースピーカーまで鳴らせるんですが、そういったニーズにも対応できるということです。

内部処理の動作サンプリングレートは96kHz/32bit。このフォーマットのハイレゾ・データなら、圧縮することなくデジタル処理されます。内蔵のA/DコンバーターおよびD/Aコンバーターは、AKM社の32bitタイプ。これはDSP PRO MK IIと同じですね。ちなみに入力はRCA、ハイレベルともに8chを装備。また光デジタル入力と同軸デジタル入力も標準装備しているのでDAPを接続してハイレゾ音源を楽しむことができます。ただし同軸の場合は最大で192kHz/24bit、光デジタルの場合は96kHz/24bitが最大なので、32bit音源をお持ちの人はオプションのHEC USB HD AUDIO INPUT MODULE(28,000円/税別)を追加してUSB接続したプレーヤーで楽しむと良いでしょう。まぁ、32bit音源は少ないですが、たまにあります。ちなみに再生は96kHz/32bitですが、192kHz/32bitの音源は入力できます。

ADEP.3回路を搭載し純正ヘッドユニットの軽負荷時のエラー検知を未然に防ぐというし、9.6V〜16Vまで、広い電源電圧で動作可能。6Vまで電源電圧が低下しても5秒間は電源がオフしない仕様となっているので、アイドリングストップ車でのトラブルも減ります。

またVCP(ヴァーチャル・チャンネル・プロセッシング)機能も標準装備。これは、DSP ULTRAにのみ搭載されている機能で、入力信号合成時のFX(サウンドエフェクト)機能の使用性が向上したそうです。調整機能はDSP PRO MK IIとほぼ同じ内容ですが、位相調整がDSP PRO MK IIの11.25度ステップからULTRAでは5.625度ステップに細かくなるなど、バージョンアップしている部分もあるようです。ただ、31ステップに変わりはないので、どうなっているのかは後で詳しく聞いてみます。

いずれにしても、音は格段によくなっているはず。福岡の有名カーオーディオ専門店、エモーションのブログにもそのへんが書かれています。が、実際に聴いてみなければ、なんともいえないので、近いうちに聴いてみようと思います。おそらく大阪オートメッセ2020へ行けばデモカーを用意しているはずなので、出かけるのを楽しみにしています。