大阪オートメッセ2020へ行ってきました

2月14日から16日までの3日間、インテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2020」もついさっき終了しました。僕は当初、新型コロナウイルスに感染したら怖いなぁと思い、今年は行くのをやめようかと思っていたのですが、カーオーディオ関連のブースがこれだけ多いイベントは他にありません。急遽、夜行バスに乗って行ってみることにしました。個別のデモカーの詳細は後回しにするとして、まずは全体の状況をお伝えしようと思います。

会場に着いたのは14日の朝9時ころ。入場口にはすでに行列ができています。熱心なクルマ好きはやはり多いですね。若者のクルマ離れなどと言われていますが、会場を見る限りそれはまったく感じません。今年、気になったのはマスク人口がものすごく増えたこと。あるブースでは、スタッフがお揃いの黒いマスクを着用していました。なかなか異様というか、カスタムカーのイベントらしいというか。もちろん、僕もマスクをしていました。これが、どの程度効果があるのかはわかりませんが、今のところ体調に異変はないので、大丈夫なんでしょう。


まずは入場口を入って右側にある2号館に向かいます。ここにはアルパイン・スタイルとカーオーディオクラブなどの専門店の合同ブース、E:STEEMがあります。アルパインはオートサロンの延長で規模を縮小した感じ。おおよそ3000万円というアルファードベースのコンセプトカーを中心にフルモデルチェンジしたビッグXなどを展示していました。このデモカーは、今月中か来月頭にも試乗してみる予定です。

E:STEEMに並んだクルマはカーオーディオクラブ、ファンメリー、トイズスクエア、Warps、クラウディアの5台。開始まもない時間帯だったのでまだクルマを磨いたりして準備中でした。奥の6B館にあるクルマとは違って、こちらに並んでいるのは派手にインストールしたクルマばかり。ファンメリーのクルマなどは、室内全面を板張りにしてノーマルとは別のクルマに仕上げてあります。このような個性的なクルマは見ていて楽しいですね。

さて、間を飛ばして一番奥の左側の6B号館に向かいます。ここはカーオーディオ関連のブースが集合しているところ。今回は例年出展していたオーディオテクニカとクラリオンのブースが無く、ちょっと寂しくなっているのかと思いきや、AVカンサイを始めとしたショップの頑張りもあって、試聴可能なデモカーの音も含めて、ものすごく充実した内容になっていました。

デモカーの詳細は明日から少しずつ公開していこうと思いますが、今回感じたのは良い音を創り出すにはショップの取り付け技術と調整のスキルがものすごく重要だということ。いや、それは前からわかっていたのですが、今回はとくにショップの実力の凄さを感じました。

とくにAVカンサイ。インポーターのブースに並んでいたクルマも含めて計5台のクルマを出展していたのですが、どれも素晴らしい音のクルマばかりでした。これまでクルマのオーディオは、やはりクルマの中を感じさせる、ややハイ上がり気味の音が多かったし、コンテストなどではそれが良しとされる傾向にあったのですが、AVカンサイのクルマはどれもどっしりした低音を基調とした良質なオームオーディオ的な音のものばかりでした。

ジパングのクルマもそう。ディスプレイオーディオのアルファードに替えて、それを生かしたグレードアップを考えたそうなんですが、今時VGAという画質には納得できず急遽、新サイバーナビを導入したとか。その際の配線等の解析技術と対応力の高さは、今後のカーオーディオを考える上で欠かせないもので、素早く対応しているあたりに技術力の高さを感じます。音も製品の質を生かした心地よいものでした。

そしてルロワ。フォーカルのフラッグシップスピーカーをダモーレのアンプ2台で鳴らす物量投入のシステムです。クルマもポルシェ・パナメーラ。デモカーとして入手したそうです。これも、それぞれの機器の持ち味を生かした力強い音が楽しめました。

これらを聴いたダイヤトーンの担当者も「ウチのクルマもこれじゃいかん」と思ったらしく、次回はしっかりと調整して来るとのこと。今回は、良くも悪くもカーオーディオ的な音で一瞬のインパクトは良いのですがショップのクルマと比べてみるとハイ上がりなのは否めません。今回は、調整もそこそこに持ってきたようで、そのあたりがショップの本気度とは違うところかと思います。

もちろん調整をきちんと行えば、ホームオーディオ的な聴き応えのある音になるので、そのへんはご安心を。きっと今後の試聴会では見違えるような良い音を聴かせてくれるでしょう。もちろん、今回だってかなりのハイレベルな音。けっして悪いわけではないのですが、周りのクルマがすご過ぎてやや霞んでしまったかな? という印象です。

という具合に、メーカーのブースが減った割には聴き応えのあるクルマが多かった今年の大阪オートメッセ 。他に、ジャンラインのブースにはクルマで試聴できるのは世界でこれだけというモレルの試作スピーカーが装着されていたし、トライムのブースでは光城精工の新製品を初お披露目。エムズラインではザプコやヘリックスの新DSPを展示していたし、ソニックデザインではコンセプトモデルの試聴ができました。このあたりはおいおいお伝えしていこうと思います。

それにしても、今回のオートメッセではショップ選びの重要さをものすごく実感した次第。それはハイエンド機器を選べば選ぶほど重要で、同じ製品、同じクルマに取り付けたとしても出てくる音には大きな違いが生まれます。自分好みのショップに出会うためにも、このようなイベントやコンテストなど、多くのクルマが集まる場所には積極的に出かけて試聴してみることが重要です。