ひとつのカメラで360度全方位がまるみえ

あおり運転が問題になって以降、後ろも撮れる前後2カメラタイプが主流になっているドライブレコーダーですが、実は交通事故の7割強がクルマの側面や後方からの衝突。また常磐道での殴打事件も運転席の窓が映るカメラがないと証拠が残りませんでしたよね。

だから360度を記録できるドライブレコーダー。1つのカメラで全周囲を記録できるので、後方カメラを取り付ける手間は要らないし、サイドも記録できるので事故にもあおり運転にも最強です。

ユピテルでは先日Q-20/Q-20P/ZQ-20というモデルの販売を始めました。この3モデル、販売ルートが異なるよりますが、基本的には同じようです。ちなみに価格はWeb限定モデルのQ-20Pがアマゾンで27,500円(税込)。ただしこちらは簡易パッケージで取扱説明書も無くしてコストダウンを図ったもでるなので、DIYで取り付けできる人以外は難しいと思います。取扱説明書はWebからダウンロードできます。


ボディは幅69×高さ73×奥行40mmとわりとコンパクト。その中には500万画素のカラーCMOSを採用したカメラが組み込まれています。最大記録画角は水平360度×垂直240度。最大340万画素の解像度で記録します。

STARVIS技術を搭載しているので高感度&高画質。HDRにより逆光や明暗差が大きい場所でも、白とびや黒つぶれを抑えて明瞭に記録できます。GPSやGセンサーももちろん内蔵。常時記録、イベント記録、手動記録の3モードで記録できます。常時記録はエンジンのオン/オフに連動して記録を開始/停止。常時記録では古い映像に上書きしながら最新の映像を記録しますが、Gセンサーが作動したイベント記録や手動記録の映像は援用のフォルダに記録するので上書きせずに残ります。

またオプションのマルチバッテリーや電圧監視機能付電源ユニットを使用すれば駐車記録にも対応。駐車中に当て逃げや車上荒らしがあっても360度をしっかり記録するので犯人探しの役に立ちます。電源をシガーライターから取っていないのも、映像を確実に残すため。シガーライターの場合、事故時に抜けてしまって映像が残っていなかったということもあり得るので、それを防ぐことができます。

フレームレートが28コマ/秒(または14コマ/秒)だから、LED信号と同期して色が消える心配はなし。地デジノイズ低減設計なのでカーナビへの影響も抑えています。付属のSDカードは32GB。最大128GBに対応していますが、ひとまず買ってすぐに使えるのも良いですね。

後方は遠くなってしまうので、専用のリアカメラを追加したくなる可能性が無きにしもあらずですが、両サイドがはっきり映るのはありがたいもの。後方も、ひとまずこれだけで映るので、あおり運転対策にも事故記録対応にもベストな1台と言えるでしょう。