TDKが「人くる展」を擬似体験できるWebを公開

新型コロナウイルスの影響で11月に開催予定だった「東京インターナショナルオーディオショウ2020」も中止になり、オーディオ好きには悲しい限り。クルマ好きのためのイベントは「オートモービル・カウンシル」が7月31日から8月2日までの3日間、幕張メッセで開催されるなど徐々に復活してきていますが、5月20日〜22日まで行われる予定だった「人とクルマのテクノロジー展2020横浜」は中止。例年とは違い、イベント好きには寂しいシーズンとなってしまいました。

そんな中、TDKは「人とクルマのテクノロジー展2020横浜・名古屋」で公開する予定で準備を進めてきた製品やソリューションを動画で擬似体験できるWebサイトを公開しています。


TDKと言えば、僕らの世代だと圧倒的にカセットテープなどの磁気メディアのメーカーというイメージですが、実はフェライトを事業化する目的で1935年に設立された老舗メーカー。現在は積層セラミックコンデンサやアルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサといったコンデンサ類、インダクタ、フェライトコア、高周波部品などのパーツをはじめ、センサやセンサシステムなどもあります。また磁気ヘッドや電源、二次電池などもあって、幅広い製品を扱っています。

今回、Webで公開しているのは「人にも環境にもやさしいモビリティの実現を目指して」をテーマに開発した製品とソリューション。環境・ECU ・快適の3つのカテゴリーに分けて、量産中の製品から新製品、開発中の製品&ソリューションを動画やPDFで紹介しています。

例えば開発中の製品だと、ピエゾ環境発電デバイスや薄型・ハイパワーピエゾスピーカーなど。新製品は車載用パワーインダクタやMEMSマイクロフォンなどがあり、量産中のものでは3Dホール磁気センサや車載通信用フィルム・インダクタなど様々な製品があります。いずれも、我々一般人にはちんぷんかんぷんのものが多く、クルマ関連メーカーの技術者向けの製品ではありますが、この機会に深く勉強してみるのもいいでしょう。

myTDK会員なら、すぐに動画やPDFにアクセスできますが、会員以外でも名前やメールアドレスなどの必要事項をインプットすれば見られます。コロナ自粛の期間も終わって、徐々に外に出ている人も多いとは思いますが、東京では今日、過去最多の224人の感染者が確認されるなど、まだまだ油断できません。こんな時こそ、家でじっくりと勉強するチャンスです。