直径140mmと聞くとGPSが初めて車載された当時のGPSアンテナを思い出しますね。小峰無線電機が発売を開始した、マルチGNSSアンテナのフラッグシップモデル、QZG1256fQです。
GNSSとはGlobal Navigation Satellite System(グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)の略。GPSはGlobal positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)で、アメリカが運用する衛星を使った測位システムですが、GNSSはGPSだけではなく、ロシアのグロナスやEUのガリレオ、日本のみちびきなど、さまざまな衛星の情報を使う衛星測位システムのことです。
今回発売したQZG1256fQは高精度な4周波マルチGNSSアンテナで、みちびきからのL6信号を利用することで、センチメーター級の位置精度を得ることができます。つまり、誤差数センチの精度で、正確な測位を行うことができるわけですね。
このような高精度な測位システムはクルマのナビゲーションように使われるわけではなく、IT農業とか建設機械の情報化施工とか、測量や正確な地図の作成、津波・高波予測などの海洋管理などに利用させることが想定されています。が、クルマに使われたら自動運転も一気に近づきそうで、期待がもてます。もっとも、もっとアンテナがコンパクトにならないといけないでしょうけど。
ともあれ測位システムはどんどん進んでいて、高精度になっています。いずれは自家用車の自動運転にも使われることを期待しましょう。