ケンウッドから360度全方位が撮れるドラレコ

6月30日に妨害運転罪が新設され、あおり運転が厳罰化されてから、ますます重要になってきたドライブレコーダー。最近は、従来の前方だけを撮るドラレコだけでは不十分で、前方と後方の両方が撮れる2カメラタイプが主流となっていますが、それでも足りないと感じる人も多いのでしょう。そこで車室内まで360度全方位を録画できるドライブレコーダーに注目が集まっています。

ケンウッドでもDRV-C750(オープン価格)というモデルを出しました。発売は8月下旬の予定です。360度カメラなので、これ1台あれば前方も後方も左右方向も全方位を撮影可能。オプションで後方撮影用リアカメラ、CMOS-DR750(オープン価格)も用意しているので、これを併用すれば後ろのクルマの動きも鮮明に撮影できます。あおり運転対策が主目的なら、オプションのリアカメラも装着したほうが良いかと思います。


360度を撮影するパノラマモードだけではなく、前後2分割録画や前後4分割録画、前後左右を俯瞰して録画できるラウンドモードの4つの録画モードに対応。オプションのリアカメラ 利用時は、リアカメラの映像を重ねて表示することもできます。

レンズはF1.8の明るいもの。HDR機能も搭載しているので、逆光時やトンネルの出入り口などの明暗差が大きい場所でも、白とびや黒つぶれを抑えて、安定してクリアに撮影します。また最長24時間の駐車監視タイマー録画にも対応。これは別売の車載電源ケーブル、CA-DR350を使った時に可能になるのですが、駐車中の衝撃や動体を検知することで、検知前の5秒間と検知後の15秒間の計20秒間、しっかりと録画できます。

スーパーキャパシターを搭載して電源をバックアップしているので、車両電源が故障してもファイル破損を防ぐことが可能。GPSのほかにGセンサーも搭載しているので、衝撃を検知するし、運転のしかたを自己診断するエコドライブ表示もできます。まあ、これは余計なお世話かもしれませんが(笑)。

オプションのリアカメラは、スモークシースルー機能を搭載しているので、リアウインドウがスモークガラスのクルマでも、濃度に合わせて3段階に調整可能。スモークガラスでも明るく鮮明な映像を記録できます。クーペタイプなど、リアウインドウが小さくて見えづらかったり、荷物を積んでいるのでリアの見通しが悪いクルマなどは、必須でしょうね。

せっかくあおり運転が厳罰化されて安心と思ったものの、いざ被害にあった時に十分な証拠が無くて処罰の対象にはならなかったというのはあまりにも残念。これからは、前も後も右も左も、全方位をしっかり記録して、身を守るようにしましょう。オープン価格のこのドラレコの実売価格は、DRV-C750が4万円前後、オプションのCMOS-DR750は1万円前後になる予定です。