最先端の技術で破損したドラレコ データを復元

いろんな商売があるもんですね。AOSデータというクラウドやシステム、リーガルデータなどのアセットマネジメント事業を展開する会社が、ドライブレコーダーの映像を証拠として調査するドライブレコーダーフォレンジックのサービスの提供を始めました。

このドライブレコーダーフォレンジック・サービスとは、最先端の画像解析技術で、識別困難な状態からでも、証拠となる画像や動画の抽出を行うサービス。破損したデータを復元して再生できるようにする動画フレーム復元と、ブレた画像やボケた画像を鮮明にする画像鮮明化という2つのサービスメニューがあります。フォレンジックとは鑑識調査とか情報解析といった意味。AOSグループの先進技術は損保会社の調査技術の先進化にも貢献しているそうで、個人が依頼するというよりは損保会社などのビジネス対応がメインなんでしょうが、走行中の車内の人物像やブレたナンバープレートなども、超解像度の鮮明か技術を駆使して、捜査の手がかりとなるデータ解析を行うそうです。


通常の動画ファイルの復元はファイルシステムやファイル自体のどちらかのヘッダー情報をもとに行っているため、ヘッダー情報が破損した場合は動画データ全体を喪失してしまい復元できません。その点、AOSの動画フレーム復元は断片化された動画フレームを検出して証拠データとして取り出すことができるので、動画ファイルのヘッダーが上書きされていても破損していても、またOSがサポートしていない動画データでも復旧し、証拠データとして抽出できるのです。これは、日本で初めての画像解析フォレンジック・ソリューションだそうです。

警察庁が実施したあおり運転に関するアンケート調査では過去1年間に被害経験ありという回答が全体の35%となり、約3人に1人は被害経験があるとの結果でした。また、あおり運転の抑止策の必要性については、被害経験がない人も含めて全体の9割以上が必要と回答し、抑止策の内容で最も多いのが74.6%の罰則強化。それに続いて60.9%がドライブレコーダーの普及促進を挙げています。このように、ドライブレコーダーの映像は、あおり運転でも交通事故の裁判でも、証拠として扱われるケースが増え、重要な役割を果たしているのです。

おそらく、このドライブデータフォレンジックを直接以来することはないかと思いますが、このような最先端尾画像解析技術がドライブレコーダーのデータ復元に貢献して、操作の先進化にも寄与しています。そのことを知っておくとともに、ドライブレコーダーの必要性を認識しておきましょう。