ダウンファイヤリング方式でも使えるサブウーファー

カロッツェリアはグローバルシリーズのサブウーファーも新発売します。30cmサブウーファーのTS-WX3030(42,000円/税別)と25cmのTS-WX2530(37,000円/税別)、20cmのTS-2030(32,000円/税別)の3モデルです。

   TS-WX3030

グローバルシリーズとは販売エリアを限定せず、世界中に届けるモデルとして開発された世界基準のラインナップ。現在、スピーカーがAシリーズ3モデルとGシリーズ1モデル、パワードサブウーファーが5モデル販売されています。そこに今回、アンプ無しのボックス・サブウーファー3モデルが加わるわけです。発売は6月の予定です。
   TS-2030

このサブウーファーは30cmユニット搭載モデルで高さ170mmとスリムな密閉エンクロージャーに組み込まれているんですが、ダウンファイヤリング方式でも使えるのが特陵の一つ。このダウンファイヤリング方式とはユニット面を下(床)向きにして設置することで、床の反射を利用して低音を効率よく車内に広げる方式。プレッシャーボードの代わりに床を利用するわけですね。

これにより、ユニットを上向きに設置するよりも35Hz付近で最大約3dBアップの音圧を実現。直接音ではありませんが、量感豊かな低音を得ることができます。ダウンファイヤリング方式用のアタッチャブルフィートも付属。これを使ってユニット面を下向きに設置すれば上面はフラットになり荷物も積めるので、それほどラゲッジスペースを犠牲にすることはありません。という意味でも有利かと思います。

もちろん、ユニット面を上に向けても横に向けても大丈夫。ラゲッジの横やリアシートの背後に立てておけば、厚みが少ないエンクロージャーなのでそれほど邪魔にならないかと思います。メッシュタイプのスピーカーグリルが付いているので、荷物が当たっても振動板を傷つける心配はありません。

ユニット自体は、マイカ含有樹脂を素材として高剛性化を図ったIMPPコーンを採用。ダンパーは硬さや形状、素材を最適化した2種類のものを組み合わせて、正確なレスポンスと高耐入力を両立しています。ロングボイスコイルは4層構造で対称性に優れたもの。マグネットは大型で、力強い低音を再生します。

耐入力はTS-WX3030が最大1500Wで、定格で400W。再生周波数帯域は20〜1000Hzです。TS-WX2530は瞬間最大入力1200W、定格入力が300Wで再生周波数帯域は20〜900Hz。TS-2030は瞬間最大入力700W、定格入力が250Wで再生周波数帯域は25〜1400Hzです。インピーダンスはすべて2Ω。出力音圧レベルは88dBから84dBの範囲です。

サイズは最も大きいTS-WX3030が幅600mm×奥行350mm×高さ170(176)mmで、もっともコンパクトなTS-2030が幅350mm×奥行250mm×130(146)mm。( )内はダウンファイヤリングのアタッチャブルフィートを装着した時のサイズです。パワーアンプのPRS-D800(35,000円/税別)を加えたとしてもTS-WX3030で77,000円(税別)、TS-2030なら67,000円(税別)。これで迫力の重低音が加わり音楽がもっともっと楽しく聴こえます。