ちょっと間が空きましたがオートメッセの話題は続きます。今回はショップのデモカー。まずは鳥取・倉吉のカーオーディオ専門店、ジパングのデモカーの紹介です。
展示していたのはアルファード。昨年と同じ? と思いきやマイナーチェンジしてディスプレイオーディオが標準装備となった新型に替えたとのこと。当初は、そのディスプレイオーディオを活かし、音質向上を図るプランを考えていたそうです。ザプコのプロセッサーを導入したのも、そのためでしょう。
ただしディスプレイオーディオを残すのは、あっさりと諦めました。というのは、画質があまりにもプアだから。HD画質の市販カーナビが増えた今の時代に純正のVGA画面は我慢できませんでした。そこで急遽、純正ディスプレイオーディオの配線等の解析を行いカロッツェリアの最新サイバーナビに換装したそうです。純正の機能を損なわずにどこまで対応しているのかは定かではありませんが、最新のサイバーナビは車内でストリーミングし放題。もちろんハイレゾも楽しめるし、音楽好きから見たら最強と言えるでしょう。
加えてザプコのプロセッサーもプレーヤー機能を持っているのでハイレゾ音源をダイレクトに再生できます。ただし今回は、このプロセッサーが不調でUSBを認識しませんでした。認識しても文字化けしたりのトラブルがあるそうなので、まだまだバージョンアップが要りそうですね。プログラムの変更で直れば良いんですが。
スピーカーはブラムSignature Multixシリーズのフロント2ウェイにカロッツェリアのサブウーファーの組み合わせ。パワーアンプはカロッツェリアを使用しています。フロント3ウェイ・システムを採用したトライムのデモカーには、音の密度などではかなわないものの、調整がきっちりとできているので自然で気持ちの良い音が楽しめます。機材のポテンシャルを100%引き出すことがショップの腕の見せ所だとしたら、120%くらいポテンシャルを引き出しているといえるでしょう。
ザプコのプレーヤー内蔵DSPに、ちょっと問題があることがわかりましたが、クルマの仕上がりとしてはかなりのもので、これから調整を進めていけばさらに良くなっていくことが想像できます。カーオーディオにとっては、とくにハイエンドになるにつれて取り付けや調整を行うお店を選ぶことが重要な作業。このデモカーを聴いた限り、ジパングは頼んで間違いないお店のひとつと言えるでしょう。