いざという時に外部とつながる新世代の通信ドラレコ

パイオニアから新しいドライブレコーダーが出ます。ドライブレコーダー+(プラス)。同社のカーオーディオ・ブランド「カロッツェリア」ではなくパイオニア・ブランドの製品です。

このドライブレコーダーの新しいところは、緊急通報機能が付いた通信ドラレコであること。これまで保険会社と組んだりして法人向けの通信ドラレコを提供してきたパイオニアですが、そのノウハウをもとにいよいよ一般ユーザー向けの市販化にのりだしたわけです。

その販売方法も新しいもの。最近、KINTOなどクルマのサブスクリプション(定額制)も増えていますが、ドラレコにサブスクリクションを採用したのです。その金額は1カメラタイプのTMX-DM04-CSが月額1,980円(税別)で、リアカメラもセットの2カメラタイプ、TMX-DM04-CS-FRCが2,480円(税別)。他に契約時に2,000円(税別)の事務手数料がかかりますが、買い切りに比べれば安い初期導入費用でドラレコが手に入るわけです。


通信ドラレコですから、事故時や車両トラブルの時には、すかさず外部とつながります。まずひとつはHELPNETのオペレーションサービスへの通報。事故の時は警察や救急車の手配へ、クルマが故障した時はJAFロードサービスへ、あおり運転を受けているときは警察へなど、状況に応じてオペレーターが振り分けて接続してくれるので、ドライバーはあたふたしてパニックにならずに済みます。

また緊急通報と同時に、登録済みのLINEやメールアドレスにも自動で通知。通知を受けた家族も、リアルタイムで緊急事態を把握することができます。送られてきた家族もびっくりするでしょうが、通知があったらすぐに確認の電話をすればいいし、リアルタイムに状況を把握できるので良いことかと思います。

さらにAI分析による高度な安全運転支援システムともつながって事故を防止します。パイオニアではカーナビで収集してきたプローブデータや天候、運転傾向などから総合的に事故や危険を予測して、個々の状況に応じた注意喚起や警告を行うIntelligent Pilotという運転支援システムを提供していますが、それをこのドラレコも行ってくれるわけです。

ドライブレコーダーとしての基本機能&性能も充実。今までに無い機能として目を引くのが、あおりみなされ予防機能です。これは、ドライバーが意図せずあおり運転をして加害者になってしまうことを未然に防ぎます。僕は、あおり運転を受ける人の大多数は、たとえば追い越し車線を走り続けるなど何らかのあおり運転を受ける原因を作っていると思っているので、これはうれしい機能です。

タッチパネル付きのディスプレイは2.4インチ。撮像素子は200万画素のCMOSセンサーでフルHDの記録も可能です。もちろんグロナス他さまざまな衛星に対応しているGPSのほか3軸Gセンサーも内蔵していて、急加速/減速、急ハンドルなどの危険挙動の警告も行います。ディスプレイの右側にあるのはスピーカー&マイク。複数のマイクで、走行中の緊急通報でもクリアに会話できます。

サブスク料金がすこし高いようにも感じますが、通信費用もすべて含めての金額なので納得できる金額といえるでしょう。またサブスクがイヤという人にはMakuakeのクラウドファンディングで買い切りの製品も用意しています。こちらは1カメラモデルのみで、先着50名は15%オフの23,980円(税込)でお届け。通信料は1年分が付いての価格です。すでに何台か売れていますね。

JAF会員なら3,000円のAmazonギフト券が付くサービスもあり。買い切りの応援購入でもよし、サブスクを利用する手もあり。これまでのドラレコの一歩先を行くエポックメイキングなドラレコと言えるでしょう。そうそう、発売に際して交通安全で有名な高幡不動尊で交通安全の祈願をしてきたそうですよ。