今や、ドライブレコーダーは標準装備品に近いほど当たり前のようにクルマに付いていますよね。とくに一昨年に起こった、東名高速でのあおり運転から始まった死亡事故の影響で、フロントとリアの2カメラを装備するクルマが増えたような気がします。たしかにあおり運転を記録するにはフロントカメラだけでは不十分で、むしろリアカメラの方が重要ですよね。
でも「ウチのクルマはリアガラスにカメラの取り付けができない」とか「デカいクルマだからケーブルが届かない」という人もいるかと思います。そんな人向けにTCLが開発したのが、スマートレコの新モデル、WHSR-532WP(69,800円/税別)です。
ちょっと高いと思う人も多いかと思いますが、このドラレコはキャンピングカーやトラック、特殊車など用に特化したモデルです。後方用のカメラは保護等級IPX7の性能を持つ防水タイプだから、車体の外にしても大丈夫。後方カメラ用の接続ケーブルは15mもあるので、大型車にも設置可能です。
また後方カメラには、暗闇に強いIR(赤外線)センサーを採用。前方、後方ともに1280×720ドットのHD画質で記録できます。また前方カメラにも、暗い箇所を明るく補正するナイトビジョンを搭載し、逆光の影響を抑える WDRも装備しています。さらに駐車監視モードも搭載。クルマの周囲の動くものや衝撃を感知して自動的に録画を開始するので、当て逃げや車上荒らしの監視もできます。駐車監視モード時に、ユーザーが電圧や時間を設定できる電源自動遮断機能を搭載しているので、バッテリー上がりの心配も少ないですね。
別体のGPSモジュールは、みちびきにも対応。Gセンサーとモーションセンサーも内蔵しています。記録方式は常時録画/衝撃録画/駐車監視録画の3モード。Gセンサーにより、衝撃を感知した時の前5秒から後15秒を衝撃録画として自動的に記録・保存します。最大64GBまでのマイクロSDに記録(付属のマイクロSDは16GB)します。ビューワーはWindows PCを使います。
フロント用カメラには3.5インチのタッチパネル式液晶ディスプレイを搭載し、これで前方だけではなく後方のモニタリングが可能。これをバックカメラ代わりに使う手もありそうです。LED信号機の消灯が無いような対策もされているし、電磁波による地デジ干渉を抑えた設計も施されているなど、基本性能も充実。キャンピングカーや大型車などをお持ちの人は、どうでしょうか、これ。