チューニングキットを付属したBMW用スピーカー

4月15日のカロッツェリア新製品発表会は楽ナビがメインでしたが、同時にこんなのも発表されました。BMW専用のスピーカー、TS-H101-BM(30,000円/税別)です。


対象車種は1シリーズ(F20)、2シリーズ(F45)、3シリーズ(F30/F31)、4シリーズ(F33)、そしてMINI(F55/F60)。これらのフロントドアの純正スピーカーと簡単に入れ替え可能な、10㎝コアキシャル2ウェイスピーカーです。BMWの場合、ツイーターがセパレートタイプではないものもあり、そんなクルマはドアに10㎝のフルレンジスピーカーが付いていたりします。となると、高域の伸びは物足りなく、こもった感じに聴こえるものもあるため、このスピーカーに入れ替えるだけでも大幅なサウンド向上につながるというわけです。

しかもこのスピーカー、ハイレゾ対応です。とはいっても純正オーディオがハイレゾ対応ではないので、宝の持ち腐れ感はありますが、TS-H101-BMに搭載した2.9㎝バランスドームツイーターは58kHzの超高域まで再生できる能力を持っています。ウーファーはカーボン素材を含有したIMCC振動板を採用、というとFシリーズの10㎝コアキシャルと同じ? と思うでしょうが、こちらはBMW専用にチューニングした別モノです。

しかもこのスピーカー、スピーカー4対だけではなくBMW専用のサウンドチューニングキットを同梱しているのが特徴です。その内容はドアトリムの振動を抑える50×100mmの制振シートが16枚とスピーカーの裏側のドア鉄板に貼って背圧をコントロールする3層構造の吸音・制振マルチファンクションマットが2枚、それに遮音パッキンが2つです。さらに車種別の取り付けマニュアルが付属しているので、このとおりに各パーツを取り付けるだけで、理想的な音響空間に変わるわけです。

シート下のウーファーは純正のものを使いつつ、フロントスピーカーをこれに交換して同梱のサウンドチューニングキットでチューニングすれば、音は大幅に向上。セパレートタイプのツイーターが付いたBMWにお乗りの人なら、他メーカーから出ているもっと高級なセパレート2ウェイタイプのBMW専用スピーカーに変える手をお勧めしますが、純正スピーカーがフルレンジでツイーターを追加するにはパネルが必要だから、そこまではしたくない人なら、取り付けが手軽で価格もリーズナブルなこのモデルはいかがでしょう。