スマホでクルマを呼び出すクラリオンの新技術

今日、7月8日はさいたま市のクラリオンでテック・ショーというイベントがあり、行ってきました。メインは自動遠隔出庫システムのデモンストレーションですが、3Dピュア・サウンド・サーフェイス・システムやコネクテッド・プレミアム・サウンド・テクノロジーズなど、さまざまな新技術が展示&デモされ、見応えのあるイベントでした。

   念のためドライバーは乗っていますが完全に手放しです

その中で、まずはメインの自動遠隔出庫システムを紹介します。この技術は、今年の正月明けにラスベガスで開催されたCESでも発表された技術。国内でのデモは今回が初めてです。フォルシア・クラリオンとして記者発表をしたのも、今回が初めて。なので気合が入ったんでしょうね。
   川端社長がスマホでクルマを呼び出します

この自動遠隔出庫システムは、ドライバーがスマートフォン上の車両呼び出しボタンを押すと、クルマが自動制御で離れたユーザーの元までやってきます。クルマには前後に各6個ずつのレーダーと前後1個ずつのライダー&カメラが付き、入庫時に駐車までの場内の周辺環境や経路、外界情報を記憶した後に、スマホの位置情報とクルマの記憶情報をもとにして自動走行してくるわけです。
   コーンを回避しています

このあたりは動画を見てもらうとわかりやすいのですが、障害物に見立てたコーンを避けて走るし、人が前を横切るとブレーキをかけてやり過ごします。この人がゆっくりとではなく急に飛び出したら、ちゃんと止まれるのかなぁとか、進んできたままじゃなく、向きを反転して止めたほうがいい場合もあるんじゃないか? とか、色々と思うこともありますが、夜の暗い駐車場を歩いて探さなくていいし、重い荷物を持っている時や雨が降っている時など便利だなぁと思います。

PbM(Park by Memory)の地図生成機能を100m以上の長距離に拡大したことで、離れた駐車場でも対応できそう(最長距離は不明)だし、車両状態をリアルタイムにスマホのアプリに通知することもできます。

これが進化したら、一般道での自動運転もできそうと期待は高まりますが、法的な整備もあるので、まだまだ先の話でしょうね。ただ、技術の開発はどんどん進んでいるし、技術も着実に進化しているのが確認できました。個人的には、一般道での自動運転は運転する楽しみをドライバーから奪うという点で要らないと思っているのですが、駐車場まで歩かなくてよくてクルマが来てくれるのは楽ですよね。これは実用化に期待したいものです。