コンパクト・サイズが魅力のMAシリーズのモデルチェンジ版で、新型は動作方式をクラスDに変更。ラインナップはフルレンジ再生可能な75W×4(4Ω時)のMA-100.4(52,500円)、100W×4(4Ω時)のMA-150.4(63,000円)、そしてサブウーファー専用の250Wモノラル(4Ω時)のMA-750.1(57,750円)の3モデルで、2チャンネル機がラインナップから消えています。なお、この新MAシリーズの登場で、従来MAシリーズは生産終了。在庫が無くなり次第、販売終了となるので、D級アンプではない従来MAシリーズが欲しい人は、早めに注文を。
MA100.4は横幅231mm。モノラルのMA750.1も同サイズ |
MA-150.4はパワーアップして横幅は281mmに延長 |
D級アンプの心臓部ともいえるPWM変換回路には、日本製の1チップICトランスコンダクタンスアンプを採用。量子化の誤差とデッドタイムを抑えて正確な信号変換を実現し、低歪化と高S/Nを達成しています。また1チップ化することでノイズ混入を抑え、安定動作が実現するそうです。デジタルからアナログに変換するローパスフィルターは、音質を重視して、フィルムコンデンサーとOFCコイルで構成しています。
電源部はMOS-FETのパラレル構成。出力インピーダンスの変動を抑えるため大容量コンデンサーを搭載し、入力のアナログ部にはオーディオ専用のオペアンプを採用。初段部、フィルター部とも、高品質な回路構成で、音質を保っています。またファイナル部のMOS-FETには高耐圧&大電流で、かつ32mΩ以下の超低ON抵抗のデバイスを採用。浮遊インダクタンスを抑えるべくプリントパターンのデザインを徹底的に研究。基板から、電源部・アナログ部・PWM変換部・出力部・ローパス部に至るまで、低歪化と高S/Nを実現する技術が投入されています。
2台の4チャンネル機の内蔵クロスオーバーは、ローパス/ハイパスの切り替えが可能で、クロスオーバー周波数は50〜250Hzの範囲で可変。モノラルアンプはローパスのみでクロスオーバー周波数は同じく50〜250Hzの範囲で変更可能。バスブースト機能も内蔵し、MA-750.1にはリモートレベルコントローラーも付属しています。また全モデル、ハイレベルインプットに対応する専用RCAを付属していますので、純正システムなどライン出力のないデッキやAVナビにも接続可能。アンプにはプリアウト端子を装備し、入力信号をパススルーで出力できるため、パワーアンプを複数使う場合に便利です。
効率のいいクラスDアンプは消費電力が少ないため、電気自動車やHV車にも最適。エムズラインによると「あまり期待せずに試聴したところ、D級とは思えないクオリティを確保している」とのこと。エコカーにお乗りの方、スペースファクターを重視する人には、いいアンプではないでしょうか。従来MAシリーズに比べ、リーズナブルな価格設定もうれしい点です。
【主な仕様】
■MA-100.4
●チャンネルモード:2ch / 3ch / 4ch●RMS出力:75W×4(4Ωステレオ/14.4V)/ 100W×4(2Ωステレオ/14.4V) /300W×2(4Ωブリッジ/14.4V)●電源電圧:9〜16V●周波数特性(+0/-1dB):20Hz〜20kHz●SN比:90dB以上●高調波歪率 :1.00%以下●入力インピーダンス:20kΩ●入力感度:0.15〜8V●ダンピングファクター:200以上●サイズ:172×50×231mm
■MA-150.4
●チャンネルモード:2ch / 3ch / 4ch●RMS出力:100W×4(4Ωステレオ/14.4V)/ 150W×4(2Ωステレオ/14.4V)/200W×2(4Ωブリッジ/14.4V)●電源電圧:9〜16V●周波数特性(+0/-1dB):20Hz〜20kHz●SN比:90dB以上●高調波歪率:1.00%以下●入力感度:0.15〜8V●入力インピーダンス:20kΩ●ダンピングファクター:200以上●サイズ:172×50×281mm
■MA-750.1
●チャンネルモード:1ch●RMS出力:250W×1(4Ω/14.4V)/ 500W×1(2Ω/14.4V)/750W×1(1Ω/14.4V)●電源電圧:9〜16V●周波数特性(+0/-1dB):20Hz〜250Hz●SN比:100dB以上●高調波歪率:1.00%以下●入力インピーダンス:20kΩ●入力感度:0.15〜5V●ダンピングファクター:200以上●サイズ:172×50×231mm
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