ケンウッドから車載用低濃度オゾン発生器登場

先日、新たな市場展開として除菌消臭装置を開発しているとお伝えしていたケンウッドから、低濃度オゾン発生器が出ました。車載用は3月初旬、ポータブルタイプは4月初旬の発売です。わりと早かったですね。

車載用のCAX-DS01はクルマのダッシュボードに置けるコンパクト設計。幅125×奥行140×高さ40mmだから、高さは別としてCDケースよりも少し小さいくらいのサイズ感です。上部にあるのは、イメージ図で想像した通り、ソーラーパネル。12/24Vのシガーソケットに対応しているほか、USBでも動くし、ソーラーパネルでも動きます。だから屋外の駐車場なら、駐車中でもクルマの中の空気をクリーンにしてくれるわけですね。

多重リング式コロナ放電によって低濃度オゾンとイオンを効果的に生成&放出するもので、一般的な円筒状や板状の受電極ではなく、同心円状の多重リングに受電極を配置しています。これにより同時多重放電ができるため、低濃度オゾンとイオンを効果的に生成するわけです。

また、連鎖的に起こるコロナ放電が強いイオン風を発生させて、生成された低濃度オゾンやイオンをより強く放出。従来の一般的な円筒状の構造の物と比べて約5倍のイオン風量だそうです。

この電極をCAX-DS01には3つ、ポータブルタイプのCAX-DM01には1つ搭載。これによって、空気中に漂う目に見えない多種多様なウイルスや菌、ニオイのもとに反応することで、有害物質を効果的に抑制するそうです。いちおうすべての菌やウイルス、ニオイに効果があると保証するものでは無いとの注意書きがありますが、新型コロナウイルスを抑えるのにも多少は役立つものと思われます。

ファンがないファンレス・タイプなので静かで快適。手入れもフィルター交換は不要で月に1〜2回を目安に電極プレートの水洗いと針電極のから拭きをすればいいだけなので簡単です。これでウイルスや菌に効果があるしニオイも取れるんだったら、今後カーオーディオイベントに出るクルマには必須かもしれませんね。

ポータブルタイプのCAX-DM01はポケットやバッグに入れて持ち運べるほどコンパクトです。USB駆動で、端子部は180度回転するから、さまざまな設置に対応します。本体の吹き出し口から30cm以上離れて使用してくださいというコーションはありますが、パソコンのUSBに差し込んで使っていればおそらく30cmよりも近づくことはないと思います。

両モデルともオープン価格ですが、CAX-DS01は市場想定価格が税込で23,000円、CAX-DM01は4,500円。このコロナ禍なので一家に1台というか1車に1台、一人に1台いかがでしょうか?(笑)